先日比国・マニラで行われた 

WBOグローバルスーパーバンタム級タイトルマッチ 

ジョンリエル・カシメロ(比国)VSフィリップス・ヌイトゥンバ(ナミビア) 

 

一部で地元判定では?の声も上がっているが、果たして 

 

1R、カシメロスタートから惜しげもなく右フルスイングで ヌイトゥンバ(以下ヌイ)をロープへ下がらせるが、ヌイもスラッガースタイルで対抗。 

カシメロの右タイミングは合っており、カウンターも入る。 

しかし中盤以降はヌイはスピードとリーチで左を差し勝ち、スラッガースタイルで左フックボディーも巧く、実に強気。 

カシメロのスタートダッシュにポイントもスリリングな展開。 

 

10-9カシメロ 

 

2R、開始からヌイの左にクロスを合わせるカシメロ。 

ヌイも大振りだけにミスも多いが、切れ味鋭い左フック、右打ち下ろしと強気継続。 

この選手のファンになりそうだ。 

 

10-9ヌイトゥンバ 

 

3R、ヌイ相変わらず怖いパンチもカシメロも目の良さで致命打は食わない。 

左フックを上下に打ち分け、ヌイをロープへ追いやる。 

会場を沸かせるが、ヌイの反攻にカシメロも慎重になる。 

この回はカシメロが上手く左フックを上下に打ち分けていた(上か下か判別つかない打ち方) 

 

10-9カシメロ 

 

4R、カシメロ開始直後の攻めはお約束。 

逆を言えばスタミナに不安? 

さらにパワーアップ、右パンチでヌイを詰めていくが、ヌイも高いガードと意外なボディーの耐久性を見せる。 

また後半実に鋭い左フックをカウンターで放つ。これは怖いパンチだ。 

カシメロかなり大味な攻撃だが、細かく見ると相手パンチを外すナチュラル防御は冴えている。 

 

10-9カシメロ 

 

5R、ヌイ相変わらずスラッガースタイルで積極的だが、やや打ち終わり時のバランスが良くなくコンビでパンチを放つというよりも強打を一発一発繋げるというパターン。 

なんだかんだ相手パンチを見切っているカシメロ。 

そして機をみて強打でアピール。 

あまり動かない相手ボディーを打っておいて顔面。 

一発チョップの右を貰ったが、目と上体の柔らかさを活かし相手パンチを貰わないカシメロ。 

終盤右カウンターヒットから一気に仕掛け、更に左フックアゴにヒット。 

あわやのシーンを演出しゴング。ヌイはゴングに救われた。 

 

10-9カシメロ 

 

6R、カシメロこの試合のパターンである序盤攻撃。 

左フックをアゴにカウンターで炸裂させ、痛烈なダウンを奪う。 

ヌイは立ち上がる際にふらつき、あわやストップも続行。 

残り時間多く、一気に左右フックで仕留めにかかるカシメロ。 

ヌイ必死のクリンチでしのぐが、何度かストップ寸前まで追い込まれる。 

カシメロの右で何度かグラつきながらもヌイは生き延びる。 

 

10-7カシメロ 

 

7R、さすがに疲れたカシメロは小休止。 

ヌイも左中心に建て直しを計り、手を出さないカシメロを追い続ける。 

ゴング10秒前にはカシメロ反撃もヌイのラウンド。 

 

10-9ヌイトゥンバ 

 

8R、前のラウンド休んだカシメロは、この回は開始後攻撃再開。 

これでポイント確信し、中盤~流すカシメロだが、終了前に痛烈な左フックを決め、ヌイをグラつかせる。 

 

10-9カシメロ 

 

9R、カシメロややパワー抑えるが、開始後攻撃続行。 

ヌイは回復が早いというか精神的に強く、ひるまない。 

ボディーへの被弾も多いが、右スイングで諦めない。

カシメロは疲れと同時にやや被弾が多くなる。 

カシメロの右カウンター好打もヌイのヒットを取りたい。 

 

10-9ヌイトゥンバ 

 

10R、カシメロ先手攻撃にヌイも鋭いカウンター合わせてくるが、被弾は免れるカシメロ。 

アグレッシブに手数を出すヌイだが、ヒットは少なくカシメロのボディーは確実に捉えている。 

難しいがカシメロへ。 

 

10-9カシメロ 

 

11R、カシメロの先手攻撃にヌイ左フック合わせる。 

レフェリー注意再開後、手を出すカシメロ。これは疲れている証拠。 

現時点でスタミナ残量はヌイが上回る。 

ヌイの積極さを取るが、現地ではゴング前に攻めたカシメロに付けている? 

 

10-9ヌイトゥンバ 

 

12R、試合通じてのパターン。 

カシメロ先制攻撃。 

ヌイをコーナーへ追いやり強めのパンチ。 

残り3分切るとなると元気が出てくる。 

ヌイも依然怖いパンチでエスケイプ。 

そしてヌイの左フック精度が突如跳ね上がるも時すでに遅し。 

ラビットアピールで休憩タイムを得たカシメロは逃げ切り。 

 

10-9ヌイトゥンバ 

発表された採点は3-0(114-112、116-110X2名) 

私採点は115-111でカシメロ。※6Rは10-7を付けた。 

 

ホームリング云々ではなくカシメロ勝利は妥当。 

 

攻撃ばかりに目が行くが、相手パンチを躱す目の良さと上体の柔らかさも隠れた武器だ。 

 

ただ後半のスタミナ渇水で井上尚弥との対戦アピールレベルまでは至らず。 

 

敗者ヌイトゥンバは予想外のスタイルの持ち主だった。 

 

スラッガースタイルの正にポイズンボクサー。 

 

最後まで諦めない気持ちの強さも有った。 

 

アフリカンあるあるのアゴの脆さはあるのだろうが、回復が早く実に魅力的なスタイルの選手。 

 

もう少しゲームマネジメントに重きを置ければ面白い存在になりそうだ。