先日の有明アリーナ興行。
世界戦以外のカードを簡潔に。
IBF世界フェザー級挑戦者決定戦
キコ・マルチネスVS阿部麗也
阿部がキコの愚直な前進をさばき、判定で完勝。
サウスポーの利点を生かし、打ってはサイドへと正に闘牛士の如く戦った。
キコも2R、左アッパーで阿部の腰を落とさせるなど強打を見せたが、以降は空転。
自分の採点は118-110で阿部。
WBO-APウェルター級タイトルマッチ
佐々木尽VS小原佳太
個人的には裏メインのカード。
1R、佐々木は力みは有ったが、パワーは充分。
大胆にも動きを止め小原を誘うが、ベテラン小原はその手には乗らずにやり過ごす。
2R、小原の右カウンターで佐々木がダウンを喫するが、ゴング前に痛打で小原を効かす。
トータルでは小原の方にダメージを感じる。
3R、佐々木の左レバーにうずくまる小原。
ボディーで倒されるとは・・・。信じられない光景だ。
フィニッシュは痛烈な右。
ダウンと同時にストップ宣告が入る衝撃のシーンだった。
自分の予想は小原がキャリア差を見せつけるかと思っていたが、正に佐々木劇場。
若さと勢いでベテラン小原に引導を渡した。
小原は身体が硬く、被弾時の姿勢が危なかしく、そこを佐々木の勢いに一気に飲み込まれてしまった。
佐々木は試合後、クロフォードやスペンスの名前まで出す始末。
若さは恐ろしい。
国内ウェルター級の功労者小原佳太。残念ながら引退か・・・。
Sバンタム級6回戦
那須川天心VS与那覇勇気
注目の那須川は入場からすべて持って行った。
ド迫力の矢沢と炎演出の中、リングイン。
試合もデビュー戦とは思えない落ち着き払った内容。
サウスポースタイルの利点を生かし、カウンター連発。
瞬時の動きも早く、日本2位の与那覇に何もさせずに完勝。
スタイルもキック時代のトップギヤ入れっぱなしではなく、試合の流れを読んだ構成。
要所に真摯にボクシングへ取り組んだ成果が表れていた。
2R、見事な右カウンターでダウンを奪い、フルマーク勝ち。
これは偶発的なKO勝利よりも価値がある。
今後さらにこの競技にフィットし、技巧に磨きがかかると思われる那須川。
決してパワー重視のスタイルでないところに大きな可能性を感じる。
100点満点のデビュー戦だった。





