英国ロンドン・ウエンブリーアリーナで行われた
WBC、IBF、WBO世界ライトヘビー級タイトルマッチ
アルツール・ベテルビエフVSアンソニー・ヤード
ヤード地元と戦況下ということも有り王者へは容赦ないブーイング。
1R、スロースターターの気があるベテルだが、敵地ということも有り開始からプレッシャーかけて行く。
ヤードもスピードが有り、相手の隙にパンチを狙っている(ベテルも上半身が強いので、ややオフバランスになるところがある)。
ベテルの左が伸びる。
10-9ベテルビエフ
2R、動きの速いヤードを上手く追っていくベテル。
コーナーからコーナーへ追い詰める。
放つボディーブローはパワー充分。
ヤードも右アッパー入れ一方的な展開にはしない。
10-9ヤード
3R、ヤードは下がるがパンチを返す意思は持ち続けている。
ベテル拳水平左フックや強い右下。
ヤードも上手くサイドへ動く。ベテルプレスはやや小休止。
10-9ヤード
4R、ベテル右で相手をロープへ飛ばし、鉄拳連打。完全に倒しに行く。
但しヤードもまだパンチが生きているので、丁寧に下を放つ。
10-9ベテルビエフ
5R、ベテルも無理せずに技術的スタイルになった為にヤードも前へ出られる状態へ。
右ストレートでベテルがのけぞるが、終盤反撃のショート連打で「逆転」
但し私採点は
10-9ヤード
6R、ベテル開始後ロングから右を飛ばす。
ヤードはトップギヤの動きで、この回やや流したベテルに動き勝ち。
10-9ヤード
7R、左瞼を切っているベテル。
ダメージはあるだろうが、ヤードの動きには未だキレがある。
ベテルのボディーも狙っている。良い選択だ。
ヤード左フック→右。
ベテルのバランスの悪さを身体の動き速さで突いていく。
ヤードの右がヒットややたじろぐベテルだが、反撃、ヤードも意地で打ち返す。
年間最高ラウンド候補にもなりそうな凄いラウンドだった。
10-9ベテルビエフ
8R、ベテルは頭をぶつけていく様からの左フック。
それを見せておいてのノーモーション右。
ヤードも見た目は動いているが・・・。
ベテル右ショートをアゴに入れ、追撃の右でダウンを奪う。
立ち上がったヤードへベテルが追撃したところ、ヤードコーナーが駆けあがりストップ要請(8R2:01TKO)
勝者ベテルビエフもキャンバスへ額ずく。正に激闘だった。
最後はベテルビエフの鉄拳がヤードをねじ伏せたが、重量級らしくスリリングな熱戦。
ヤードは気持ちを見せ、ベテルビエフのパワーによく耐えて見せ場を作った。 流れは終始「最後はベテルビエフKO」だったが、ポイント的には拮抗していたと思う。
ヤードはスピードもパンチも技術もある好選手。ただ相手が悪かった。
敗れたが逆にヤード株が上がった試合と言える。
英国地元ファンも満足だっただろう。
同時開催のアルテム・ダラキアンVSダビド・ヒメネス
ダラキアン14か月振りのリング。
相手はコスタリカのヒメネス。
ダラキアンは持ち前の動きと左で相手にペースを渡さずに逃げ切ったが、ヒメネスも柔らかく上体を使い、サイドへの動きで上手くダラキアンのコースをつぶしていた。
採点は意外にも小差(115-113X2名、116-112) ※自分は117-111でダラキアン。
結果的には10Rのダラキアン攻撃が勝敗を分けた。
フィジカルとパワーで上回る王者に動きで拮抗したヒメネス。
今ではボクシング不毛の地でもあるコスタリカボクサーはよく健闘した。
盛況だったウエンブリーアリーナでの興行。
スポーツと政治は別とはいえ、ロシア人ボクサーとウクライナ人ボクサーを同じ興行で使うのはね・・・。
