今年の7月、発足から100年を超える古参暴力団体がひっそりと解散した。

 

台東区に本部を構えていた「姉ヶ崎会」

 

同会のシノギは、いわゆるダフ屋とテキ屋。

 

全盛期は700人の構成員を抱え「ダフ屋と言えば姉ヶ崎会」

 

後楽園ホール興行レベルでは、さほど美味しくなかっただろうが、その昔後楽園ホールへ向かう動線には必ずダフ屋。

 

「チケット余りない?ない人は売るよ」

 

知人に聞くと通常興行だと買取りは500円ほど。

 

売価は(試合開始後は)定価以下もあったらしい。

但し辰吉VS岡部、鬼塚世界戦などではダフ屋も強気!

 

当時某元世界王者の後楽園ホールでの試合、当日券が14枚しか売れなかったという暗黒の時代を知っている自分は、

 

好カードでダフ屋の人数が多いと嬉しかった・・・。

 

ただダフ屋のメインはやはり海外大物公演や後年はアイドルコンサート。

 

それこそ定価の数倍(マドンナの時は20万円で販売していた)で大きなシノギになっていた。

自分はストーンズの初来日公演。アリーナ席(前から50列位)を後輩の姉貴の彼氏が「ダフ屋」とのことで2万円(定価1万円)という良心的金額で購入したことが有る。当日は10万円程で販売されていた。

 

自分は当時外国人アーティスト(マイケル・ジャクソン他)などに行ったが、当時は新宿のビルに並ぶ早いもの順でチケット購入のスタイル。

 

中には明らかに動員されている※※※レスの様ないでたちの人も。

 

全盛を誇ったダフ屋も時代の流れに付いていけなくなった。

 

現在チケット販売は転売対策の為、電子チケットや大量購入が出来ない仕組み。

 

ジャニーズなどはFC入会&抽選という狭き門。

 

ただそれでも転売ヤーは存在し、中には詐欺まがいの輩も。

 

堅気が一時のヤクザ以上のやり口をしているとは・・・。

 

また中国人のダフ行為も目立つ。暴力団は必要悪なのか。

 

悲しいがダフ屋はネット販売に付いていけなかったという事。悲哀を感じる。

 

姉ヶ崎会は下部組織でテキ屋稼業は続けるが、ダフ行為からは足を洗うとの事。

 

ダフ屋が居なくても自分の生活には何も変わりがないが、一抹の寂しさを感じる。