残念ながら若者たちの関心は、ボクシングよりも総合、キック系。
自分は300年以上の歴史を持ち、五輪競技にもなっており、一般紙に試合結果が掲載されるボクシングの方が格上でヒストリカルな興味も尽きないのだが、世の中は違うようだ。
最大マーケットである米国でもPPV売り上げは、MMAが上。
MMAは別にして国内の状況を鑑みると、他競技に「チャンピオン」なる者は存在しているが、この王座は決して世界的な物ではなくあくまでも一団体の王者。
ただそれらの王者のみならず「ランカー」たちも一定の知名度が有り、多くの支持を受けている。
現在団体が増え、クラスが細分化され多くの世界王者がいる我国ボクシング界。
単なる世界王者では知名度も収入も黄金期の世界王者とは比べものにもならない。
ベルトコレクションを増やしている井上尚弥の影響もあり、団体統一してこそ世界王者の風潮すら感じる。
統一戦と簡単に言うが、ビジネス、タイミングを図るのも大変。白井義男戴冠から渡辺二郎の実質的な統一戦迄32年の期間を要した。
現代では若干様子が違うが、某大手ジムの力がないと統一戦など覚束無い。
王座統一の流れは望ましいが、余りにハードルを上げると世界王者と言えども満足な報酬が得られないという厳しい状況となる。
昔からの持論だが、やはり国内マッチレベルでの人気を底上げする事が必要。
何も世界戦だけがボクシングではない。ライト級以上の王座は米国の物といったら言い過ぎだが、おいそれと世界戦も組めない。
他競技の様に無冠でもキャラが立ち、耳目を集めている選手は数多くいる。
今は自身SNSでも発信できる時代。是非ボクサーは良い意味で活用して欲しい
明日から2~3選手、世界王者になるか否かはともかく注目に値する選手を書いてみる(予定)。