先日の見事な寺地拳四朗王座奪還劇。

 

今一度この試合の散文を

 

試合前、自分を含めほとんどの人は拳四朗がファイタースタイルでスタートするとは夢にも思わなかっただろう。

 

この最後のオプションは、初戦同様劣勢時の挽回策として披露するだけだと思っていた。

 

結果は御覧の通り、平時アップライトで絶妙の距離感を保つ拳四朗が、クラウチングでプレスをかけ続け、矢吹の距離を潰していくという驚きの展開。

 

相手パンチをブロックし、攻め入るさまはこれが拳四郎かと目を疑った。

 

最も戸惑ったのは矢吹。

 

この拳四朗の奇策と圧力に、終ぞ対応出来ぬまま3RKO負けで王座を失った。

 

拳四朗は脱力スタイル風に見えるが、実は強打者の側面もある。

 

何時だったか後楽園ホールリング上で同門の勅使河原弘晶とスパーを披露したことが有ったが、堂々4階級上の相手と打ち合っていた。

 

LF防衛戦でもワンパンチ決着を披露したように右には獰猛なパワーが潜んでいる。

 

先日の奪還戦でも2R頃から繰り出す右で矢吹を窮地へ追い込んでいた(2R頃から矢吹は明らかに効いていた)。

 

そして3R左レバーで効かせた後、右ストレートを顎に直撃させ10カウントを奪った(先日の拙ブログTKOは誤記)

 

スローで見るとこの右の前に矢吹はスリッピングアウェーのそぶりを見せるが「空振り」。

 

そこへ拳四朗の見極めた右が飛んできたからたまらない。

残酷な迄の実力差が出てしまった試合。

 

ボクサータイプが再戦でファイター化し挑んだ試合で思い起こすのは、村田英次郎がチャンドラーに挑んだ第三戦(1983年)。

 

村田が師匠金子繁治ばりのファイターとなり、攻め入ったがチャンドラーの強い右を打ち抜かれ完敗した。

 

また再戦でスタートから攻めまくりKOリベンジした試合では、村田諒太VSロブ・ブラントとの再戦が記憶に新しい。

 

この拳四朗の試合を見て村田はゴロフキンへ序盤勝負をかけるのかな?と感じている。

 

最後に勝者拳四朗へ岩田翔吉が対戦アピールをしているが、まずは他団体王座を獲得してから統一戦を目指すべき。

 

理由は敢えて書かないが。

 

何はともあれ見事な拳四朗陣営の作戦勝ちだった。恐れ入りました!

 

寺地拳四朗第二章が楽しみだ。