世界のボクシングリングは歩みを止めない。
4月17日(米国・テキサス州)エロール・スペンスJr(IBF&WBC)とヨルデニス・ウガス(WBAスーパー)のウェルター級王座統一戦に引き続き、
4月30日(米国.ネバダ州ラスベガス)シャクール・スティーブンソン(WBO)とオスカル・バルデス(WBC)の世界スーパーフェザー級王座統一戦が開催されるとの事。
団体クラス乱立時代にあり、この統一戦の流れは歓迎すべきものだし、正常な流れだ。
恐らく米国人王者がベルト数を増やすと思われる両統一戦だが、特にスティーブンソンの勝利を強く願う。
言わずもがなWBC王者の薬物疑惑と疑惑判定。
後者はバルデスのあずかり知らぬことだが、WBCのメキシカンへの大甘裁定は公平さを明らかに欠いている。
この競技に魅せられて以来、今も昔もラテンボクサー、特にメキシカンは大好きだ。
特にバルデスのフェザー級時代や番狂わせを起こした二階級制覇(ベルチェルト戦)は素晴らしかった。
ただ事が薬物となると話は別。
今では侮蔑の対象だ。
熱戦が続く北京冬季五輪。
国家ぐるみのドーピング不正をしていたロシアは国としての参加が認められていない中、ROC(ロシア五輪委員会)として参加し、女子団体フィギュア金メダルに輝いたカミラ・ワリエワに薬物陽性反応が出ていたとの報があった。
ワリエワは15歳。狂っている。
旧ソ連時代明らかに発育がおかしい小柄な女子体操選手が「量産」されていた。
女子体操の美しさとは意を異にするまるでサーカス団。
【ソ連メダリスト59人は、なぜ死んだか(正垣親一著)】五輪メダルとライフスパン(寿命)を交換し、彼ら彼女らは若くして命を落としていったという。
体操や陸上競技は自身身体を傷めるだけだが、打撃系競技であるボクシングでは重篤な事故にもつながりかねない。
事実、薬物疑惑を不問にし、バルデスVSコンセイサンが挙行される際にオリンピアンでもあるシャクール・スティーブンソンは
「コンセイサンに事故が起きたら誰が責任を取る」とド正論を述べた。
オスカル・バルデスから検出された「フェンテルミン」
非常に馬鹿げた以下の理由でバルデスはサスペンドを免れた(陣営は抜け道を周知している。確信的行為だ)
【「フェンテルミン」はボクシング並びに総合格闘技へのアンチドーピング推奨機関であるVADAでは禁止されているが、ややこしいことに(現地アリゾナ州コミッションが準拠している)WADA(世界アンチドーピング機構)では「競技会時に禁止されている」物質。
この競技会時とは「競技の12時間前から競技を終えた時点での検査」という事なので現時点で「フェルテルミン」が検出されていてもWADAではセーフという事。
試合後の検査で検出されたら当然アウトだが、48時間で体外に出る薬物なのでもう出ないだろう。】
また検出理由に「ハーブティ飲みすぎ」というバカげた言い訳をしたオスカル・バルデス。
自分の中では崇高なリングに上がる資格はないと考えるが、スティーブンソン技巧の前に空転する彼の憫然たる様を見せてもらう。
