パンチ力という定義は難しい。

 

良くサンプル例に出されていたファン・ラポルテの一発パワーはそれこそゴメスより上だっただろうが、KO率はさほど高くなかった。

 

またチャベスのように一発パワーよりも連打で相手をギブアップへ追い込む選手もいる(生涯KO勝利87回!)。

 

まさにライトフライ級には柳明佑というパワーレスながら規格外の連打で、相手を倒していった猛者もいた(世界戦で10度のKO勝利)。

 

ライトフライも通過したロマゴンのコンビの完成度は同級でもトップクラス。あの脱力スタイルから信じられないほどのパワーを出力した。

 

ライトフライ級で一発のパワーならそれこそアマド・ウルスアかも知れないし、リングサイドで観た張正九VS大橋秀行の激闘。

 

両者のパンチはフェザー級並みに思えた。

 

ただ現実的なところでは、やはりマイケル・カルバハルと具志堅用高が同クラスの最強パンチャーの双璧だ。

 

パンチ力は実際生観戦しなければ判別の付かないケースも有るが、この両雄にはその確認作業は不要。

 

画面越しにも十二分に伝わる強打だった。

 

その昔リングサイドクラブの重鎮藤田進氏は、日本人ボクサー最強パンチャーに「具志堅」を推していた。

 

海老原をはじめ数多の強打者をリングサイドで見つめてきた氏の言葉は重い。

またリングサイド50年郡司信夫氏が具志堅V7マルカノ戦で解説を忘れ吐露した

「いや~素晴らしい」あの強いコンビ打てる選手は現代のライトフライにはいない。

 

具志堅とカルバハル。

 

半ば強引に12項目において私的採点。

 

本当はもっと根本的な項目(拳の強さ、後半パワー、メンタル他)も有るし、採点の整合性も?だがご容赦!

 

基本どちらかに10点を付ける方法(これによりかなり競ってしまった。100点法ならカルバハルが明確に上回った?)

 

時代もあり対戦相手の質にはもっと差が出るかもしれない。

結果1P差でカルバハル。

 

時代は変わり前日計量。現代リングに上がるライトフライ級戦士たちのリング上ウェイトは具志堅、カルバハルらを大きく上回る。

 

パンチの重さでも当日軽量戦士を上回るのかも知れないが、6オンスグローブで殺し合いの如く相手と対峙した具志堅、カルバハルのインパクトを超えるライトフライ級選手にはお目にかかっていない。

 

これから先も無いだろう。

 

最後具志堅VSカルバハル。

 

具志堅が10度防衛を超えた頃、メキシコ国内王座にヘルマン・トーレスが就いた。

 

噂の域を出ないが協栄陣営はトーレスを最も警戒していたらしい。

 

確かにあのディレイ気味の強打は、具志堅を苦しめたかも知れない。

そのトレースの上位互換であるカルバハルは具志堅にとり最も困難なスタイルだ。

 

こと勝負という観点では張正九の方がカルバハルを破るスタイルを有していると思う。

 

ただ張には具志堅は負けないだろう。

 

具志堅VSカルバハル。カルバハルが若干有利に思えるが、日本で戦えば具志堅が・・・。

 

非常に難しい一戦だ。