今年のカムバック・オブ・ザ・イヤー(年間最高再起賞)は、この選手で決まり。
11月13日英国で元世界スーパーバンタム級王者キコ・マルチネスがIBF世界フェザー級王者キッド・ガラハドを6RTKOで下し、何と7年振りに世界王座に返り咲いた。
敵地でのTKO奪取&二階級制覇の偉業は驚き以外の何物でもない・
2014年にカール・フランプトンにIBF-SB級王座を奪われ、その後スコット・クレイグ、レオ・サンタクルス、ゲーリー・ラッセルJrらへの挑戦も実らず、既に35歳、永年の金属疲労も感じさせ打たれ脆さも垣間見せている。
ガラハドの選択試合に王者母国へ呼ばれたのも当然、安全パイとしてのポジション。
試合も1Rからガラハドの左を直撃され、グラつかされる。
2R以降、キコは頭を振り、肉薄。
また自身の頭を巧く使いプレッシャーをかけパンチを放つが、ガラハドの冷静なスタイルに削られていくシーンが目立つ。
ガラハドも特筆するほどのスピードもないが、左右へのスイッチはスムーズで相対的にはキコをスピードで凌駕。
4Rも左ストレートから右アッパーでキコのアゴを上げる。キコは鼻血&右目を切り、ロートル感を漂わせてしまう。
5Rキコは飛び込んで自身の主武器左フックを繰り出すが、ガラハドは巧く対応。
このままこのラウンド終了かと思わせた刹那、キコの右フックがガラハドの鼻柱を捉え、王者が痛烈なダウンを喫する。
ゴングで救われたが、ダメージは深い。
6R開始早々、ダウンを奪った同じパンチをこれも鼻柱へ。
ガラハドは大の字。レフェリーは即座に試合を止めた(6R0:06)
キコを呼んだエディ・ハーンはまさかガラハドが倒されるとは夢にも思わなかっただろう。
結果論だが相手距離に身を置く時間が多かった。
文字通り一撃で世界王者へ返り咲いたキコ・マルチネスは、即座に数多の選手から狙われる存在に。
冷静に考えてキコの王座は風前の灯火だろうが、意地の一発は依然パワーを潜めている。
防衛戦はキコを応援しながら観たい。

