AIBA世界選手権(セルビア・ベオグラード)
で最も抜きん出たパフォーマンスを発揮したのは、LW級(63.5kg)のアンディ・クルス(キューバ)
東京五輪に続き、正に無人の野を行く戦いぶりだった。
決勝戦
相手はトルコのケレム・オエスメン
1R、スタート時はオエスメンのトップギヤアタックに付き合ったが、中盤~早くも相手パンチを見切る。
柔らかい上体と目で躱し、攻防一体の様は祖国の先輩ホセ・ナポレスの如し。
10-9クルス(5-0)
2R、既に相手を見切ったクルスは、左ジャブ、右クロス、オーバーハンドと自在に刺していく。
近距離で相手パンチを躱し、攻め入るので相手からするとスピード倍増。
精神的にも削られ、なすがまま打たれることに。
クルスは抜群の目の良さと柔らかい上体で躱すが、天性の勘で動いている所作もミックスしているのだろう。
相手パンチが空転し続ける。
10-9クルス
3R、余裕のクルスが最後も圧巻のパフォーマンス。
相手の左サイドに回り、最短距離で右を突き刺すと、オエスマンがダウンを喫する。
正に技術で奪ったダウン。
キューバ人に適切ではないが、クルスは相手視界から消える「ステルス戦闘機」だ。
攻防はメイウェザーレベル。
10-8クルス
勿論採点はクルスをパーフェクトスコアで支持。
1名は5点差!2名は4点差をつける大差だった。
敗者は、圧倒的レベル差に自嘲的な笑みを浮かべていた。
3度目の栄誉に輝いたクルスはパリ五輪まで無敗ロードを突き進むだろう。
今大会、同クラスで最大級の出力を持つホバネス・バチコフも通用しなかった。
パリ五輪後?勝利後MJダンスを披露するクルスに西側への想いを感じるのは、自分だけだろうか・・・。
