AIBA世界選手権(セルビア・ベオグラード)

 

バンタム級

坪井智也VSマクハムド・サブユルクハン(カザフスタン)

 

1R、まずは左ジャブをボディーへ持っていきスタートの坪井。スタートのルーティンだ。

開始からハイテンポの激しいペース争い。

 

坪井はサウスポースタイルのサブユルクハンに対し、右を叩きつけ、更に返しの左フック。

交錯の中、右リターンなど、サウスポーを苦にしていない。

 

サブユルクハンも鋭い左を当て、互角に対峙。

坪井がリズム取り、自身のポジションを制しやや上回る。

 

10-9坪井(3-2)

 

2R、スタートから積極的に攻めてきたサブユルクハンに坪井が右カウンターを連発。

3~4発確実にヒット。

 

サブユルクハンは、オーソドックスに変える。

逆に坪井の左ジャブが顔面をとらえる。

また左に戻した相手に右を叩きこむ坪井。

サブユルクハンは悪夢のような流れ。

坪井の右が実に深く入る。

 

中盤流した坪井もゴング前にまた連打で印象付け。

ここまで坪井のベストパフォーマンスだ。

 

10-9坪井(5-0)

 

3R、逆転を狙い激しく出てくるサブユルクハン。

坪井の右を貰うが、フィジカルを活かし肉薄。

やや持て余す坪井だが、左ジャブ当ててサークリング。

終盤も印象的な右二発当てる。

 

10-9サブユルクハン

 

坪井が判定(5-0)で見事に栄冠に輝いた。

 

大会前はダークホース的で、坪井がメダル獲得するとは誰も思っていなかったと思う。

 

屈指の実力者 シャホビディン・ゾイロフに幸運な勝利をおさめ勢いに乗った。

 

決勝のサブユルクハンも強豪で荷が重いかと思われたが、何と大会中ベストの出来で完勝。

 

この大会で覚醒したのだろう。いつも以上に右を深く入れる坪井の姿があった。

 

ともすればジャッジ支持を得にくいガチャガチャスタイルだが、パンチを深く入れ動いた坪井。

 

本当にまさかの栄冠だった。

 

ウェルター級

 

岡澤セオンVSオマリ・ジョーンズ(アメリカ)

ジョーンズは若干19歳。規格外のフレームをもつボクサー。

 

1R、長身アップライトのジョーンズ。

岡澤も今までの相手のように右ジャブを当てることが出来ない。

ただ身体のスピードでは上回り、何とか印象付けた動きでラウンドを終える。

 

10-9岡澤(3-2)

 

2R、ジョーンズの長い右もうまくかわす岡澤。

大きく動き、右ボディー当てアピール。

また左で顔面もとらえた。

 

但し後半30秒ではジョーンズがペース奪う。

 

10-9ジョーンズ(4-1)

 

3R、前半もジョーンズの長い右が飛ぶ。

負けずに岡澤も左を二発。

更に右ジャブ。

中盤~岡澤の左右への動きのタッチボクシングが上回る。

 

10-9岡澤

どちらの手が上がっても不思議ではなかったが、岡澤が判定(3-2)で宣言通りの金メダル獲得。

10万ドルを手にした。

 

「一生アマボクシング」宣言している岡澤が、まさに勝ちに特化したスタイルで栄冠に輝いた。

しかし世界選手権で二人の日本人が金メダルに輝く日が来るとは・・・。

 

続く女子ボクサーにも期待をしたい。