AIBA世界選手権(セルビア・ベオグラード)
初戦でキューバのアルバレスを破り、世界を驚かせた堤駿斗の2回戦。
相手はギリシャのカルシス・テオチャリス。
1R、堤は左から定石通りの右ボディーでタイミングを掴み、出てくる相手に左フックリターンを用意。
左で詰めていき、見事な左レバー。
そして足と左を使う堤に肉薄する相手に右クロス。
左ジャブを下から上へ放ち技術面で大きく上回る。
防御勘も良くクロスレンジでもパンチを貰わずに中から自身パンチを入れ、圧倒的な実力差を見せつける。
10-9堤(5-0堤)
2R、余裕の堤は、次戦をも見据え足と左で省エネ。
堤の左はバリエーションが多く、相手が対応できていない。
テオチャリスも後半ラフに攻め入るが、堤が捌く。
堤地味だがサイドへのステップも良い。
10-9堤(5-0堤)
3R、この回も足と左を使い、相手が入って来ると右クロス。
要所の上体の動きも柔らかく、相手パンチを躱す。
相手パンチを食わずに要所の右クロス。
決して無理をしない頭脳的戦法に終始。
10-9堤
判定はもちろん堤のフルマーク完勝(5-0)
次戦意向を見据え、この無傷完勝は大きい。
メダル候補アルバレスを自ら破り、ライバルは?
アブドゥマリク・カロコフ(ウズベキスタン)は長いリーチを活かしたスイッチヒッターで勝ち方を知っている強敵。この選手はプロでも活躍しそうだ。
サマタリ・トルタエフ(カザフスタン)はタイの選手に最終ラウンドに右フック決めて勝ったが、青息吐息。
アリヤフ(アゼルバイジャン)は小柄ながら頭脳的でよく動くが怖さはない。
東京五輪組デ・ラ・クルス・バエス(ドミニカ)は誰もが嫌がる長身サウスポーだが、相手攻撃に会うとバランスを崩し崩壊する。ロシア勢の硬質アタックに飲み込まれるだろう。
まだまだ前半(金メダルは6勝が必要!)だが、相手への順応能力の高い堤に期待せざるを得ない。
次戦のシュムコフ(ベラルーシ・ロシアボクシング連盟)との対戦が大きなヤマだ。
シュムコフには堤のカウンターが入るだろうが、前半に強いシュムコフに先手を取られると嫌な展開になる。 ただシュムコフは後半は雑になり相手パンチをよく貰う。怖いが中盤~勝負だ。
岡澤セオンらと共にメダル獲得に邁進して欲しい。
彼らが金メダルに輝いた暁には、国内マスコミも最大限の報道をして欲しいものだ。
