東京五輪ボクシング

 

日本アマボクシング界が至福の時を迎えた。

 

2日に五輪メダリストが二人誕生。

 

入江聖奈と田中亮明

 

入江に至っては日本女子史上初の金メダル獲得の偉業だ。

 

【男子フライ級】

 

田中は何と3戦連続メダリストとの対戦。

 

ボクシング版「死の組」だ。

 

1R、スタートから田中は積極的に打って出る。

やや力みも感じるが、やはり左にはパワーがある。

中盤~マルチネスのパンチが出鼻に入り、終盤はマルチネスの手数が上回る。

 

10-9マルチネス

 

2R、マルチネス旺盛な手数で中盤までペース握る。

マルチネスの動きを止めるべく田中は左ボディー多用。

また中盤~印象的な左ストレートを当てる。

マルチネスも被弾覚悟のうえで、クロスレンジで足を止めて左右を繰り出す。

田中も綺麗なフォームをかなぐり捨ててパワーパンチ。

 

10-9田中

 

3R、田中は勝負に出る。

スタートから強い左。左アッパーや返しの右フックも見せる。

後半はやや距離を取り、左を当て明白にラウンドを抑えた。

 

10-9田中

 

田中が判定(4-1)で銅メダル以上確定。

敗者マルチネスもコーナーロープを広げ、田中を称えるスポーツマンシップを発揮。

2Rはマルチネスのポイントとなっても妥当。

プロの採点基準なら断然田中だが、マルチネスの手数を支持する見方にも異論はない。

微妙な裁定後にこのマルチネスの態度は素晴らしい。

田中はマルチネスの想いを背負い次戦を戦い抜いて欲しい。

 

正直、日本男子代表の中で一番悲観的だったフライ級で、田中が勝ち抜くとは恐れ入った!

 

次戦は絶対的王者シャフォビディン・ゾイロフに幸運以外の何物でもない2R負傷判定で勝った比国のカルロ・パーラム。

 

仮にゾイロフ相手なら田中は勝てなかっただろう。

 

絶対王者ゾイロフがまさかのノーメダル・・・。

 

風は田中に吹き始めている。

 

【女子フェザー級】

入江の相手は宿敵ネスティ・ペテシオ。

 

比国の猛ファイター。

 

過去三度手合わせをし、入江の2勝1敗だが、今大会で強豪を撃破し決勝にコマを進めたペテシオ。

 

勢いでは入江に負けていない。

 

入江聖奈VSネスティ・ペテシオ(フィリピン)

 

1R、サウスポースタイルでスタートのペテシオに入江は、難なく左を繰り出す。

やはり手の内を知っているだけに先制攻撃は必須。

ペテシオも重いパンチ繰り出す。

ペースの奪い合いも入江のワンツーが入り、ポイント。

 

10-9入江

 

2R、ペテシオもサウスポーから素早いコンビを放ち、本領発揮。

入江も負けじとカウンター返す。

後半は入江の右ストレートが尽く入る。

またフットワークも冴え、距離も制したが、前半の攻勢でペテシオ。

 

10-9ペテシオ

 

3R、この回勝負。

中盤までお互いもみ合いで決め手なし。

後半入江の飛び込みざまのパンチ。

出鼻へのカウンター。

残り30で右を三発入れた入江のラウンド。

 

10-9入江

 

結果5-0判定で入江が金メダル獲得の快挙!

この歴史的偉業は、女子ボクシングにとり、とてつもなく大きい。

 

女子ボクシング競技人口拡大の起爆剤だ。

 

並木月海も続け!

 

【男子ライト級】

今大会でファンになったボクサーの一人、アルメニアのバチコフ。

アブドゥライモフ(ウズベキスタン)に完勝(5-0)

相変わらず硬いガードから実にスムーズ且つコンパクトでパワフルなパンチが止まらない。

まずは銅メダル確定。

バチコフは、嬉しいことにプロデビューしている模様。

是非大手プロモータの下、プロの世界でも暴れて欲しい。

次戦は米国期待のキーショーン・デービス。

楽しみな一戦!