今では考えられないが、リキ・スポーツパレスでは、隔週土曜日ことに「ビッグ・ファイト」という定期興行が打たれていた。

 

出場選手は海外から招聘された中重量級選手。

 

これに日本選手を宛がうのだが、早晩駒不足に陥っていく。

 

存命中の力道山にLAのジョージ吉永が、

「海兵隊上がりの強いボクサーが横浜にいる」と話したことが有る。

 

当然力道山からの指示は、早く連れて来いだったが、情報不足甚だしくたどり着けないまま力道山はこの世を去った。

 

ただ運命というのは解らない。

 

海兵隊上がりの男の名は、ポール・タケシ・フジイ。

 

のちの世界王者藤猛だった。

 

藤はハワイ時代にエディ・タウンゼントのジムに出入りしており、海兵隊除隊後、TVで世界戦を観てエディ・タウンゼントへ直接連絡をしてきた。

その後のサクセスストーリーは省くが、ハンマーパンチで一世を風靡し、世界王者にまで上り詰めた藤猛。

 

力道山存命であれば、どんなに喜び、またエディや藤にどれほどの施しがあったのだろうか?

 

主亡き後のリキジムのその後は次回へ。