10月31日(日本時間11月1日)

井上尚弥に挑む豪州のジェイソン・モロニー。

 

彼がエマヌエル・ロドリゲスの王座に挑戦した試合を振り返ってみた。

 

2018年10月20日IBF世界バンタム級タイトルマッチ(WBSS初戦)

エマヌエル・ロドリゲスVSジェイソン・モロニー

 

1R、両者似た様な体格、フォルム。

ハイガードも共通。

ただロドリゲスはやや前かがりで攻め入る意識が強い。

対するモロニーは足。

ロドリゲスがカウンターや相手パンチ外してのパンチにセンスを感じる。

また真骨頂のサイドからの攻撃も。

 

10-9ロドリゲス

 

2R、ロドリゲスは相手をよく見ているので、モロニーのパンチを正確にブロック。

相変わらずカウンターのタイミングも良い。

モロニーはややラフな攻撃に突破口を探るが、ロドリゲスの高次元のボクシングにパンチを食い始める。

後半左フック強打。やはりロドリゲスはセンスが良いな。モロニーのパンチが当たらない。

 

10-9ロドリゲス

 

3R、前半ロドリゲスの左フックが冴える。またモロニーのパンチを躱しての攻撃。

右のパンチもバリエーションがある。モロニーは回されている感じ。

攻め入るロドリゲスに初めてモロニーの左フックが当たるが、追撃もなくロドリゲスペースが続く。

 

10-9ロドリゲス

 

4R、モロニー足を使い、ロングから単発の当て逃げ。ロドリゲス落ち着いてジワジワと追うが、意外にモロニーの足が速い。

 

10-9モロニー

 

5R、ロドリゲス左突いてリセット。すると相手パンチを外してのブロー復活。

同時に放ったロドリゲスの右がカウンターになる。

モロニーも飛び込んでボディー攻めも序盤のボクシングに戻ったロドリゲスのラウンド。

 

10-9ロドリゲス

 

6R、ロドリゲスは必要最小限の頭の動きでパンチを躱すが、モロニーはリズムに乗り大きく頭を振る。

もみ合いフィジカルではモロニーが上。

緻密省エネのロドリゲスに対し、アグレッシブに動いたモロニー。

 

10-9モロニー

 

7R、ロドリゲス旺盛に動くモロニーに対し、自身もポジション考え、左フックを迎え撃つ。

中盤も良いコンビを入れる。

後半モロニーも攻めて来るが、要所のロドリゲスの正確さが上回る。

 

10-9ロドリゲス

 

8R、ロドリゲスも右を当てるべく考えたスタイル。

外しての右、クロスの右。モーション少ない右。

当たるのだが、良く動き、ガードの高いモロニーに単発気味。

 

10-9ロドリゲス

 

9R、ロドリゲスも良く動くモロニーへ攻め入る際にやや強引に攻め切る戦法へ。

ただこれは本来のスタイルではない。

中盤~本来の外しての攻撃。モロニーも強引に攻めて来るが、ロドリゲスの右が当たる。

 

10-9ロドリゲス

 

10R、モロニーはロドリゲスのカウンターにも強引に入ってくる。

モロニー真骨頂の連打が出る。

ロドリゲスも要所で打ち返すし、良い右ストレート、アッパー入れるが、タフなモロニーはひるまずに前へ。

ガチャガチャでラフな攻めにロドリゲスは持て余し気味。正確さはロドリゲスだが・・・。

 

10-9モロニー

 

11R、ロドリゲスは足を使いスタートもモロニーは攻めて来る。

ロドリゲスの右アッパーを直撃されるが、出るしかない。

ただ焦るモロニーへロドリゲスのコンビが入る。やや後ろ体重だったが良い攻め。

頭を付けての打ち合いでもロドリゲスは引かないが、相当疲弊している。

 

10-9モロニー

 

12R、両者スタートから手数。スタミナ切れかかるロドリゲスも最後の力でパンチにキレが蘇る。

偶然のバッティングでモロニー左瞼から出血。

再開後も激しい左フックの打ち合い。

ロドリゲスのボディー攻めも強く、モロニーも口を開く。

モロニーの左右ワイルドなパンチにロドリゲスのストレート。

モロニーの派手な攻めも目立つが。

 

10-9モロニー

 

両者ともに似たフォルムだが、上質なロドリゲスのボクシングに対し、旺盛なスタミナで強引に攻め入るモロニー。

後半3ラウンド失い採点上は2-1とクロスゲームとなったが、やはりロドリゲスの技巧が一枚上。

 

小差だが、明白なロドリゲスの勝利。(自分のTV採点は115-113でロドリゲス)

 

井上に一閃されたが、やはりロドリゲスのレベルは高く良い選手だ。

 

さて井上に挑むモロニー。

 

戦法としては豊富なスタミナで動きまくり、飛び込んでのパンチ。そのパンチ後は抱き着いてのクリンチ。

所謂当て逃げ。

結果故意ではないが、頭でも当て、井上の古傷にワンチャンかける戦法。

右ガードが高く、ロドリゲスのパンチにも耐えきったタフネスを有しているが、井上の左フックは上も下も当たる。

 

モロニーが後退した瞬間試合は終わる。この手の選手は攻め入る時は強いが、後退させられると弱い。

 

スタイル的にも井上のパワーを一身に浴びてしまうモロニー。

 

またハートで戦う豪州国人ボクサーだけに無観客試合での目減りは井上以上だろう。

 

無観客の場面で怪物井上との対戦。どんな罰ゲームだ。パンチに痛みを感じるだろうな。モロニーが不憫に思える。

 

井上がこのタフなモロニーを前半に倒しでもしたら、またも世界に衝撃を与える事だろう。