11月24日(米国時間23日)に行われるWBC世界ヘビー級タイトルマッチ(ワイルダーVSオルティスⅡ)のセミに注目のカードが用意されている。
ルイス・ネリVSエマニエル・ロドリゲス
この元世界王者同士の対決は、ある意味メインカードよりも食指が動く。
認めたくはないが、未だ無敗のルイス・ネリ(30勝(24KO))。
現状の勢いは、井上尚弥に惨敗したロドリゲスとは段違い。
好調時の前半の強さは、手が付けられないものが有る。
但し頑固な自分は、未だにネリの実力には懐疑的。
前半に倒し損ねるとスタミナは心もとなく、髭でカバーしているアゴは決して強くない(その昔WBAでは過度な髭は禁止されていた)。
但しパヤノ戦でも見られた様にラウンドによってはパワーパンチを温存し、スタミナ消耗を留意する戦法も有している。
形式的には再起戦となるエマニエル・ロドリゲス(19勝(12KO)1敗)。
プエルトリコ伝統の技巧の系譜を継ぐ選手。
同国のグレート達(ゴメス、ロサリオ、トリニダード)の様な一発パワーには欠けるが、パワー、スピード、テクニック全てが及第点。
得意パンチの左フック、アッパーを鋭い角度でダブル、トリプルと繰り出してくる。
目も当て勘も良く右のカウンターにも光るものが有る。
プエルトリカンらしくサイドステップもお手の物。
ネリに勝つにはあの前進をパワーや右カウンターで止められる事。
サイドへの動きも必須で、サウスポーネリのボディーを左でえぐる事。
こう列挙するとロドリゲスが勝利を収める可能性も充分あるが、勢いの差が試合結果に出てしまいそうだ。
上質な技巧をネリの下品なプレスが飲み込んでしまうだろう。
ロドリゲスはとにかく前半を互角以上で凌ぎ、後半勝負。
ネリの風車式連打の起点であるボディー攻撃を避けることがポイントだが、厳しいな。
井上尚弥のバンタム級での試合はあと3戦程だろう。
米国デビュー戦(ダスマリナスとの指名戦?)、トップランクと組みしやすいテテ、国内で(タイトルの有無に限らず)
ウバーリ?また夢のリゴンドウ戦。
WBCのネリとの対決は無いかもしれない?とするとネリとの対戦を避けた云々と騒ぎ出す輩が・・・。
この競技に三段論法は当てはまらないが、井上に敗れているロドリゲスに是非ネリに勝って欲しい。
ロドリゲスを応援しながら観るが、予想となるとネリが前半の貯金を活かして中差の判定勝ちと見る。
数々の名勝負を繰り広げてきたメキシコVSプエルトリコ。好試合を期待したい。
本日のジョギング距離:4km