私は加入していないが、有料CS放送(CS-フジ、TBS)でボクシング往年の名勝負がON AIRされている。

動画サイトでその一端が見られる現在、若干価値は目減りするが、フルで高画質の放送が貴重であることは変わりない。

30年前の自分なら狂喜乱舞していただろう。

先日無料のBS-TBSが名勝負を15分ほどに編集してON AIR

具志堅VSグスマン、マルカノ(V7)、鬼塚VSカストロ、畑山VSセラノ

いずれも珠玉の名勝負。

具志堅戴冠戦。それこそ真剣で斬り合う様相。

具志堅の豪快なKOシーンに注目が集まるが、グスマンの強打も凄い。

グスマンの左フックを直撃され、大きく腰を落とす具志堅。

ただしその後、ガードを固め、ダック、ウィービングで後続打をかわす。

この防御はトレーナーから指導されたことはなく、ほぼ本能で実践したとの事。

殺傷本能全開の具志堅の攻撃の迫力は、確かにキャリアベストだ。

V7のマルカノ戦も圧巻。これも解説の郡司さんが

「いゃ~素晴らしい」とため息をついたように見事なフィニッシュシーンだったが、マルカノの奮闘ぶりもこの試合の価値を高めるに一役買っている。

某暴露本を信じてはいないが、マルカノのアグレッシブな姿勢は忘れられない。

両試合ともやはり当日計量、6オンス時代の凄みが画面から伝わってくる。

具志堅曰く

「当日計量のボクサーの身体は綺麗だ」激しく同意。

 

鬼塚キャリアベストのカストロ戦(V2

怪物の異名を取ったカストロ。

今見ても非常にやっかいな挑戦者。

タフでスタミナが有り、パンチも有る。

試合開始からフルパワーで襲い掛かるカストロ。

そのパンチが鬼塚を直撃。但し歴代でもトップクラスのタフネスを有していた鬼塚は、その後カストロとスルリングなパンチ交換を敢行・・・。

鬼塚の見事な左レバーはメキシカンのお株を奪う見事な物だった。

現在、日本人ボクサーが世界戦でKO出来るようになったのは、この左レバー技術向上が大きいという識者がいるが、これも賛成だ。

辰吉、鬼塚らの出現、WOWOW放映などが、この技術向上に影響を与えているのだろう。

畑山VSセラノも1年振りの再起戦でいきなりの戴冠。これが伝説の坂本戦へと繋がった。

これらのハイライトを見て、ボクシングに興味持たない人もいないとの思いが強いだけに、何とか若者へ届いて欲しいな・・・。

この名勝負はParaviで動画配信中。

今回のハイライトを録画した方は、DVDなどへコピーしてボクシング普及活動に使って欲しいな!?

本日のジョギング距離:0km