米国カリフォルニア州でIBF王者ジェルウィン・アンカハスへと挑んだ船井龍一だが、残念ながら完敗。

  

R、アンカハスは高いガードからも右を繰り出せる。

スタートからのらりくらりの戦法も中盤から左を入れてくる。

また船井の出鼻に右フック。動きが硬い船井はこれに反応できない。

ゴング前にも右フックがカウンターに。

 

10-9アンカハス

 

R、アンカハス動きが良く、手がスムーズに出る。

硬い動きの船井と好対照。

またロングレンジからも上体を使い、パンチが伸びる。

左のリターンも簡単に突き刺すアンカハス。

終盤のアンカハスの右左で船井やや効く。

 

10-9アンカハス

 

R、アンカハスサイドへの動きも良いが、これは船井があまりにも動けない為、更に際立つ。

船井も果敢にパンチ交換をし、時折右も当たるのだが、的中率、スムーズさでアンカハスが上回る。

 

10-9アンカハス

 

R、アンカハスは一気にスパーク。

繰り出すパンチのそれはほとんどが強打。

船井もそれなりのタフさで耐えるが、硬い身体にダメージは蓄積。

アンカハスもややオーバーペース??

 

10-9アンカハス

 

R、早くもドクターチェックが入る船井。

前のラウンドスパークしたアンカハスは休みのラウンドも後半左2&飛び込んでの左。

 

10-9アンカハス

 

R、相変わらずアンカハスのパンチはロングから届くが、船井のパンチは悲しくなるくらい届かず、当たらず・・・。

アンカハスは左をジャブで使うシーンも。

そしてアンカハスのワンツーがことごとくヒット。そして右フック・・・。

ゴング前の左を食い、たたらを踏む船井。

 

10-8アンカハス

 

R開始もドクターチェック後、無情のストップ(この判断は妥当)。

 

正直目を覆いたくなるほどの技術差が有った。

 

船井の精神面での頑張りは認めたいが、この内容では70~80年代に世界の技術に対抗出来ずに惨敗をしていた日本のボクサー達が過ぎる。

実直で相手パンチに耐え、突き進んでいくが王者の技巧に空転。

パンチを食い続ける挑戦者・・・。

 

この試合は米国で生中継をされたが、日本人ボクサーの評価(商品価値)下落に繋がるのが心配だ。

 

5月に井上、伊藤という俊才が海外リングに上がる。

是非この嫌な雰囲気を一掃して欲しい。