米国MSGシアターにて行われた世界ライト級王座統一戦。

 

WBA王者ワシル・ロマチェンコVS.WBO王者ホセ・ペドラサは、終盤ロマチェンコが2度のダウンを奪い、大差の判定勝ちで王座統一を果たした。

 

この試合、ペドラサも良く研究して互角に近い攻防を演じる場面も有ったが、やはり地力が違う。

 

ペドラサもロマチェンコに負けじと自身の上体を小刻みに動かし、同じく緩急を意識した攻撃も見せる。

 

但しロマと同じことをやっていては、突破口を開くまでには至らない。

 

R頃からロマは、ペドラサのパンチを前で捌き始める。

 

アタックへの序章だ。

 

R頃からギヤを上げるロマ。

 

R頃にペドラサはロマ攻略に必須であるボディー攻めにやや可能性を感じたが、お互いの細かい手数の応酬では、最終的にはロマのヒット率が上回る。

 

ロマの集中力の持続、これも大きな武器だ。

 

11R、遂にロマのサイドステップを駆使した鬼攻撃。

 

見事な右ボディーでペドラサから二度のダウンを奪う。

 

最終12Rはペドラサも何とかKO負けは拒否し、試合終了。

 

3-0(119-107117-1092名)でロマチェンコの判定勝ち(私のTV採点は118-108。8と10Rのみペドラサ)

 

無敵のロマチェンコだが、次戦はマイキー・ガルシア戦?

 

現時点で打倒ロマチェンコの最有力候補。タフで堅実な技術のマイキー。

 

どちらが勝つにせよ、高レベルの攻防が見られる楽しみな一戦。

 

 

セミでは明日のスター候補だったWBO世界スーパーバンタム級王者アイザック・ドグボエが王座陥落。

 

殊勲の星を挙げたのは、メキシカンのエマヌエル・ナバレッテ。

 

試合前に書けという話だし、結果論ではないがこのナバレッテ相手ではドグボエが負けるというか、倒されるのでは?(スタミナ失い自滅)と思っていた。

 

ドグボエはパンチは有るが、如何せんフレームは小さく、スタミナと打たれ強さに不安がある。

 

ナバレッテの方はお約束の無尽蔵スタミナ&タフネスを誇るメキシカン。

 

また両者のフレームの差があり過ぎる。

 

ナバレッテは全体的にオフバランスの動きだが、それが妙なアクセントになり、ドグボエはパンチを食らってしまう。

 

メキシカン独自の弧を描くフック、アッパーにも苦しんだ。

 

ドグボエも自ら前へ出ての攻撃時は、持ち前のパワーも活きて良いのだが、旺盛なスクランブル攻撃を仕掛けて来るナバレッテとはスタミナの差が歴然。

 

途中アフリカンお約束の弱気な面も垣間見せ、11Rなどはあわやストップ負け寸前に陥った。

 

結果的に最終ラウンド、ドグボエが抑えていれば、引き分け防衛だったが、その余力はなかった。(116-112115-113X2名)。私のTV採点は115-113

 

アフリカの希望の星ドグボエの陥落。

 

今迄のアフリカンの様にこのまま消えてしまいそうだ・・・。

 

ナバレッテもドグボエと相性が良かったが、決して難攻不落の選手ではない。

 

この勝利で自信を付けるだろうけど。

 

 

本日のジョギング距離:4km