米国で行われた村田諒太2度目の防衛だが、挑戦者ロブ・ブラントに大差の判定負けで虎の子のタイトルを失った。
1R開始、身長は互角。
スタートからブラントは、この試合の絶対命題である左の差し合いに勝つべく、スピード豊かなジャブと村田のガードの外から左フックを振ってきた。。
また自身の頭の位置も変え、村田の強打が当たり難いアングルになる。
パワーは村田だが、溜めてパンチを打つ村田に対し、まずはテンポ重視のブラントのパンチが上回る。
10-9ブラント
2R、村田は早くも鼻血&左目が腫れる。
ブラント手打ち気味のパンチだが、故にハイテンポでパンチを繰り出せる。
また村田の前進にブラントのパンチがカウンター気味に入る。
10-9ブラント
3R、スタート直後、ブラントやや強めにパンチを当て、その後は大きく左へ動く(頭脳的な戦法)。
左で差し負け、バランスの悪い村田。ストレートをモロに食らい、前進が止まる。
10-9ブラント
4R、村田我慢して左を多用する(良い狙い)。7分のパワー&手打ちでブラントペースも村田の強打が要所で当たり、左フックも繰り出す。
10-9村田
5R、やはり左の精度の差が出て、つなぐ右はブラントが上回る展開もようやく村田の右が当たり、村田が仕掛ける。
村田初めての好機に右を繰り出していくが、ブラントもガードでアゴへの致命打は食らわない。
10-9村田
6R、村田の右がクロス気味に入る。キーパンチの左レバーの角度も良いが、見合うとブラントのパンチがパンパン飛んでくる。
またロープ、コーナーには絶対にブラントは詰まらない。この試合に対する強い意志を感じる。
10-9ブラント
7R、ブラント派手さはなく地味だが堅実。
村田の右が読まれている。村田強引に前へ出るが、止まるとブラントのパンチが飛んでくる。
後半ブラントがパンチを集め、ポイント逆転。
10-9ブラント
8R、村田身体振りたいし、間延びしたワンツーではブラントに当たらない(間隔を早くしたワンツーを!)
右の一発狙いの村田に対し、左へ回り軽いパンチのブラント。
但しこのパワーレスの右(フック)が、村田は見えていない様だ。
身体の流れも相手に利用されている。
10-9ブラント
9R、村田右を多用するが、左へ動くブラント。
またブラントの左で顔を起こされ、下がる村田。
珍しいシーンだ。
但し村田の右のタイミングは悪くなく、一発逆転の可能性も!?
10-9ブラント
10R、大差でリードのブラント。足と左で逃げ切りも、打たれると必ず打ち返す。
10-9ブラント
11R、逆転を狙う村田の気勢をそぐべく先手を取るブラント 。村田もガードを下げ思い切り踏み込んでワンツー多用。
但し間が空くと必ずブラントのパンチが飛んでくる。
村田捨て身で相手のパンチと同時にパンチを繰り出すが・・・。
終盤ブラントのパンチを食らい、動きが止まる。
10-9ブラント
12R、村田も逆転を狙い、右を数発ヒットさせるも逆にブラントのパンチを食らい、ロープへ後退しそうになる。
終盤もブラントの右を食らい、村田のアゴが跳ねあがる。
村田の前進を自らの攻撃で防いだブラント。
10-9ブラント。
採点は3-0(119-109X2名、118-110)と大差でブラントが戴冠。
地味ながら堅実で、村田の右対策を施してきたブラント。
パワーには欠けるが、精神面が強かった。
但し強豪揃いのこのクラスでは、防衛を重ねていくのは厳しいだろう。
村田の敗戦は非常に残念。
五輪ミドル級金メダリストから世界王座獲得というボクシングの歴史上、初めての快挙を成し遂げた村田。
日本では向う100年、五輪ミドル級金メダリストは誕生しないだろう。
そして村田自身の聡明なキャラ。インテリジェンス溢れるコメント。
マスクの良さも加わり、ボクシングの枠を超えたスポーツヒーローだった。
引退後も人生の勝利者となることだろう。
ゴロフキンとの東京ドーム戦という少し前なら夢想すらしないイベントを現実と思わせてくれた村田諒太。
本当にありがとう!お疲れ様でした!
本日のジョギング距離:5km
