前売り段階でチケットが完売した注目の一戦。
日本スーパーバンタム級タイトルマッチは、挑戦者和氣慎吾が10RTKO(0:36)勝ち、見事に王座を獲得。
世界再挑戦へと名乗りを上げた。
1R、予想通りに足を使いスタートの和氣。
ロングレンジから左ストレートを繰り出す。久我のプレッシャーもきつく、堪らず左アッパーでアクセントを入れる。
久我はアゴが上がろうが、お構いなしに前進も和氣の足と要所の左ストレート。
10-9和氣
2R、和氣更にスピードのギヤを上げる。
久我強引に右繰り出すが、単発。
和氣ややステップを止め、踏ん張りパンチ繰り出す。
久我が前へ出る処に和氣の左ストレートがカウンターになり、久我がダウン。
両足が揃った処だったが、効いている。
立ち上がった久我は前へ出るが、和氣の右が繰り出されると、前進が止まる。
効いている証拠。
10-8和氣
3R、前へ出る久我に和氣カウンター狙い。
また有効的な右も使う。
ただこのラウンドはラフなパンチ交錯という久我の望む展開。
10-9久我
4R、和気足と右。
また左を上下に散らす、左アッパー迎え打ち。
久我のパンチも芯を外している。
和氣ワンツーヒットで久我を効かせ、一気に攻勢。ストップをも狙うほどの攻め。
10-9和氣
5R、前のラウンドKOチャンスを掴んだ和氣は当然前かがり。
久我の前進に強い左。また同じタイミングで左を上と下へ打ち分ける。
今日の和氣には気迫を感じる。
両者バッティング和氣右眉間部分をカット。
10-9和氣
6R、出血の和氣は更に速いフットワークと良い右。
ストップも想定される展開。時間のない久我は前へ出るも繰り出すパンチが当たらない。
10-9和氣
7R、このラウンドもスピード主体の和氣のボクシングに久我のパンチは当たらない。
技術差が如実に表れる。
10-9和氣
8R、和氣左をボディー、左アッパーと左のパターンを変える。
和氣の左で久我やや効く。右で散らす和氣。正にキャリアだ。
またもドクターチェック。
10-9和氣
9R、和氣足と右。
そして左の散らし。またも久我がやや効くシーンも演出。
10-9和氣
10R、和氣まず右フックの廻し。
やや地に足を付けて強めのパンチを放つ。
クリンチ離れ際に気を抜いた久我に攻撃を仕掛け、左ストレートで腰を落とした久我に攻撃を仕掛けたところに、久我コーナー側からタオル投入。
和氣のTKO勝ち。
戦前では不利の予想の声も聞こえた和氣だったが、見事下馬評を覆す完勝だった。
技術差、スピード差は基より、気迫が違った。
試合後、言及した大雨被害に苦しむ故郷への想いもあったのだろう。
これで文句なし。是非世界再挑戦へと駒を進めて欲しい。
個人的には岩佐以外への挑戦を望みたい。ローマン、バルガス、ドグボエ。
何れも強敵だが、本来世界挑戦は斯くあるべし。
敗者久我。この超満員を演出した立役者の一人だが、やはり技術差。
そして戦前指摘したように被弾時のダメージをモロに受けてしまうスタイルの割りにはプアな防御技術。
世界レベルでは厳しいな。
追記:TBSで深夜放送されたこの一戦。井岡一翔の復帰もしっかりと紹介。米国での復帰戦も放送をしてくれるという事だろう。朗報だ。
本日のジョギング距離:これから!