先日開幕したサッカーW杯ロシア大会。

 

日本は初戦で強豪コロンビアと対戦する。

 

人口4800万人と日本の半分以下の人口。

 

あくまでもキングスポーツはサッカーだが、ボクシングでも技術的に優れた名選手を輩出している。

 

軽量級のイメージも強いが、ミドル級(ロドリゴ・バルデス)やスーパーミドル級(アレハンドロ・ベリオ)の世界王者も誕生している。

 

思いつくままにコロンビアオールタイムベスト5を考えてみた。

 

1位:アントニオ・セルバンテス(JW)

合計16度防衛の名選手。

技術、パワー共に非の打ち所のない選手。

1974年に来日して強打門田恭明と対戦。1Rから面白いように門田をコロコロと倒し、8RKO.正に圧巻の強さ&巧さだった。

 

タイトルを失った相手もベニテス(1-2判定負け)、プライヤー(4RKO負けも1Rにダウンを奪う)と歴史に名を残す強豪。

当時のトレンドだが、JW級一筋で21度の世界戦を戦い、敗北は3度のみ。

 

またこれも当時では考えられない34歳まで王座を保持していた。

 

同時代のデュランと対戦していたら勝っていたかも?とまで評する識者がいる。

 

コロンビアどころか、歴代JW(SL)PFPでもベスト10に入るべき選手。

 

2位:ロドリゴ・バルデス(M)

当時無人の野を行くカルロス・モンソンとの2戦で肉薄(02敗)。

 

あのライフルと竹槍の様なモンソンのパンチに柔らかい体とスピードで対峙したマチズモ。

 

タフなモンソンからダウンを奪った右カウンターは、ミドル級の歴史に残すべきパンチ。

 

3位:ミゲル・ハッピー・ロラ(B)

ド天才。繰り出すパンチは右も左も切れまくり。

 

天才らしく、自信過剰な攻撃に打たれ脆さを突かれるシーンも有ったが、リング上で見せる全ての所作に天賦の才能を感じさせた好選手。

 

ロラのビデオはいつ見ても時間を忘れる。

 

4位:ベビー・シュガー・ロハス(F

上記3名から数ランク落ちるが、名王者サントス・ラシアルから王座獲得という殊勲に敬意を表して。

 

意外な短命王者だった。

 

5位:ラファエル・ピネタ(JW

不器用で凡庸な選手に映るが、強打ロジャー・メイウェザーから番狂わせの王座獲得(飛び込んでの左フック一発)。

 

センス有る選手が多いコロンビアでは異質のスタイル。

 

本当は下記のフリオの方が数倍良い選手なのだが、米国で強豪相手から一発KO載冠を評価。コロンビア版上原康恒だ。

 

以下番外

元五輪銅メダリスト(ソウルバンタム級。松島勝之とも対戦)エリセール・フリオ(SB)も才能の塊。

パッキャオの左で一閃されたが、基本に忠実な素晴らしいセンスの持ち主だった。

 

また強打のアントニオ・アベラル相手に芸術的KOシーンを演出したスラッガー、プルデンシオ・カルドナも忘れられない。(兄は日本で瀬川の挑戦を受けたリカルド)

 

一躍彼を有名にしたこのKOシーンを撮ったカメラマンにカルドナは感謝した方が良い。

 

後にビデオを見たが、寒気がするほど危険なKOシーンだった。

 

さてサッカー日本代表。正直セルバンテスに挑む古山や門田の様に差が有ることは否めない。

 

ただボクシングで言えば、コロンビアの天才にありがちな気まぐれ&劣勢になると途端に弱気になる国民性も有る。

 

勝利とまでは思わないが、何とか勝ち点は上げたいな。

 

頑張れ日本代表!