5月12日に迫ったホルヘ・リナレスVSワシル・ロマチェンコ。
ロマチェンコは正にサイボーグ。
近づいたものは全て石に変えてしまう異次元の動きを見せる。
まず相手が打てるポジションに身を置かない。
物理的には不可能な芸当だが、ロマの場合、そのポジションに居たとしても的(顔面)を絶妙の位置に動かしている。
そして自身は圧倒的な足さばき(サイドステップ)。
相手からすると実に嫌な陣を取られ、スピード豊かなコンビが飛んでくる。
その繰り出すコンビは決して強くは打っておらず、スピード重視の物だが、緩急を付けたり実に嫌なタイミング、角度で繰り出してくる。
対戦相手はこの上質の波状攻撃をされると肉体的はもとより心理的にも効いてくる。
もしこのコンビに強打がミックスされればと・・・。
事実時に左の強打も織り交ぜてくる(特にボディ)
ステップはまるでミズスマシ。決して重心が伸びあがらずに低い姿勢を保ったまま、こともなげに自身の体を瞬間移動できる。
この高レベルの動きを持続できるスタミナ(軽打故)、フィジカルはロマの隠れた武器だ。
仮にロマを破るボクサーがいるとすれば、タフなサウスポーのファイター、元世界ライト級王者ホセ・ルイス・ラミレスの様なタイプという感じがする。
綺麗なボクサーリナレスとは対極のタイプだ。
リナレスは恐らく自身のパワー、スピードが機能している前半に一発を当て、中盤~アウトボクシングに徹するだろうが、ロマ相手にそのスタイルを貫徹するのは難しい。
要所でリナレスも健闘するシーンも有るだろうが、ポイントはロマに流れていくだろう。
気が付けば中差~大差が付いての判定でロマの載冠と見る。
よもやリナレスが試合を投げる「ロマチェンコ負け」をするとは思えないが、どの角度から見ても厳しい。
ただ打撃系の競技は何が起きても不思議ではない。
リナレスも天才的な閃きを有する優れたボクサー。
右アッパー、ストレートがロマのアゴに当たることを祈りながら、観戦します!
最後、ロマのあの動きを凝視してはいけない(自身の動きが止まるだけ)。俯瞰してロマを見るくらいで自身の動きをすることに徹したい。
また左でロマの頭を押さえての右など反則ギリギリの攻撃も時に用いなくては、ロマは止まらない。
ロマの超絶テクは好きだが、後世に魅力あるボクシングを遺すためにも、誰かがロマをキャンバスに沈めなくてはならない。
頑張れリナレス!
本日のジョギング距離:雨が止んだら?

