先日UPした歴代天才ボクサーランキング(日本)に続き、世界版を考えてみた。

 

神様のロビンソン(彼のおかげで技術進歩の針が20年進んだ)、アリ(説明不要)は殿堂入り。

また現役のロマチェンコ(天才というか訓練されたサイボーグ)は除く。

 

またウィリー・ペップなどこの手のランキングではトップクラスだろうが、他の同年代の選手を入れてこのランキングを作るとなると膨大な思考時間を要するので、クラシックボクサーは除き1970年以降~ボクサーで考えてみる。 

 

1位シュガー・レイ・レナード:ロビンソン、アリの系譜。歴代NO.1のバランスの良さに裏付けられた高速コンビ&勝負強さで世界を魅了したスポーツヒーロー。 

 

2位ウイルフレド・ベニテス:176か月であの名王者セルバンテスを下し、王座獲得。

キャリア後半は相手の勢いに押されてロープ際でのカウンターが功を奏せず。またムーア戦の様にレフェリーがベニテスの技巧を信じずに試合を止める等、黒星も多かった。

それが故、まさに早熟の天才のイメージが強い。

自ら前へ出るタイプではないが、モーリス戦の様に一発KOも演出と実はパンチも有った。

あのタイソンもベニテスの防御を参考にしたとの逸話もある。

一時レナードの妹と結婚のうわさも有ったが、もし息子が誕生していたら・・・。

最高級のサラブレット誕生だった??

 

3位ウイルフレド・ゴメス:17連続KO防衛の大記録保持者だが、パワーだけではなく華麗な技術(足、防御、カウンター)も持ち合わせていた。

サンチェスに壊されるまではまさにド天才。

 

4位フェリックス・トリニダード:ベニテス、ゴメス、ロサリオ、カマチョとプエルトリコ歴代天才軍団の一翼を担う選手。バルガス戦の左フックの切れときたら、それはもう・・・。

 

5位ロイ・ジョーンズ:全盛期の抜きん出具合は正にサイボーグ。無理にクラスを上げて行ったことも頷ける。

評価はしたくないが、両グローブを背中に回す姿勢からのパンチでダウンを奪う。世界戦での出来事である。

 

6位パーネル・ウイテカー:歴史に残る「アンタッチャブル」ボクサー。

プロデビュー直後は左を打ち抜いていたが、拳骨折後に防御主体のタッチボクシングスタイルへ。これぞ正に怪我の功名。見る側もここまで防御に徹すれば、ブーイングも出ない!?時がたつにつれ更に評価が高まるのでは?

 

7位ミゲル・ハッピー・ロラ:あの笑いながら相手のパンチをローガードでかわした刹那、強打を一閃。

太く短くだが、思い出に残る天才ボクサー。

 

8位ドナルド・カリー:「レナードロス」の我々の前に現れたカリー。

ミルトン・マクローリーを下し王座統一した時は、無限の可能性を感じたが・・・。

あのオンガードからのコンビの切れは忘れられない。

 

9位ジェームス・トニー:この選手の天才度はもう少し評価が上でも良いが、コンディショニング不足による拙戦もあるので・・・。但しそこが天才っぽいとも言える。

バークレー戦。相手パンチをそれこそ目の先三寸で避ける神ディフエンス。

 

10位:マンド・ラモス

普通ならナジーム・ハメドをランキングさせるのだろうが、あれは突然変異の変態。

きっと異星から来たエイリアンだったのだろう。

ここは普通に人間のマンド・ラモスを推す。

20歳でライト級王座を獲得した早熟の天才。

もし真面目にボクシングに打ち込んでいたらとてつもない選手になっていた。

但しこの精神的脆さも天才伝説に拍車をかける??

沼田義明との日米天才対決は皆様是非ご覧ください! 

 

本能の赴くまま戦ったロベルト・デュラン(歴代PFP NO.1)、プライヤー。攻防一体のナポレス。

スピードスターカマチョ、異次元の空間支配を魅せたメイウェザーも捨てがたいというか、彼らをさて置きロラやラモスを入れているランキングなので、お遊び程度で見て欲しい。

 

あとアジアNO.1の天才サーマートやノニト・ドネアも入れたかったし、好きなメキシカンボクサーもランクに入れなかった。(才能NO.1はオリバレスだろう)

 

私の一番好きなアルゲリョ。あの静止したフォームからの強打。但し天才度という観点では違うかな?

 

タイソンもサンチェスも天才肌だが、サンチェスは打たれ強さと無尽蔵のスタミナが強み。

 

それにしてもプエルトリコ。この人工わずか360万人の小国から、よくもここまでの天才ボクサーを生んだものだ。

ランキングには入れなかったが、ロサリオ、ヘススも忘れられない才能の持ち主だった。

 

最後に!PFPも同様だが、今回のランキングの考え方

 

その時代に於いていかに抜きん出ていたか?

仮に、1940年代に現代のコンビネーションを持つ選手を送り込んだら世界を席巻してしまうだろう。

 

当時はトリプルパンチなど打つ者は少なく、また必要もなかった。

 

相手が打つからそのパンチに対する対応策が生まれ、またその技術を超えようと技が進化していく。

ボクシングは目の前の相手に勝つ競技。誰も20年後の選手を凌駕しようと戦うことはしない。

 

運動生理学(食事、サプリメント他)、トレーニング方法の進歩、VTRの普及などで技術は大幅に進化した。

またグローブの大型化もコンビ技術向上の一翼を担っている。昔は小さなグローブで一発強打を当てることに主眼を置いた時代もあった。

 

他競技の例で50年前の体操競技を現代で履行したら点すら付かない。

但し東京五輪体操金メダリストは、現代の五輪出場した体操銅メダリストより偉大と評価されるべきなのは自明の理。

私は偉大なる先人を大いに尊敬しているし、我々がボクシングを見られることを過去の選手に感謝したい。

 

4年半ぶりの試合でハグラーを下した天才レナード。こんな芸当誰が出来る?

 

本日のジョギング距離:0km