米国NYで行われたWBC世界ヘビー級タイトルマッチ。
デオンティ・ワイルダーVSルイス・オルティス
度重なる延期が有った因縁の対決は、激闘の末、ワイルダーが10RTKOで7度目の防衛に成功した。
1R、ヘビー級屈指のテクニシャンオルティスの技巧が冴えた。
相手からすると実に嫌なタイミングでパンチを繰り出し、ワイルダーのパンチをかわし、左を放つ。
この相手パンチに必ずパンチを合わせてくる姿勢は、試合を通して貫徹しワイルダーを苦しめることになる。
10-9オルティス
2R、ワイルダー長い距離からの左。
但しオルティスの迎撃を警戒し手数は少ない。
両者の手数は少ないが、緊張感は有る。
10-9ワイルダー
3R、オルティスも自ら打って出るが、ワイルダーへの距離が遠い。
オルティス細かい右リード出すが当たらず。
10-9ワイルダー
4R、ワイルダーもいつものワイルドな攻撃は影を潜め、丁寧に右ストレートを放つ。
オルティスの左ヒット。オルティス必ず打ち返してくるのでワイルダーも慎重。
10-9オルティス
5R、オルティスやや仕掛ける素振りでスタート。
右と足を使い良いリズムも披露。
オルティスペースで試合が進むも、ついにワイルダーの右が一閃。
右の打ち抜きからの追撃でダウンを奪う。
オルティスはゴングに救われる。
10-8ワイルダー(3点分の価値が有る)
6R、ワイルダーはダウンを奪った同じ右を出す。
但しワイルダーの攻撃にオルティスも右フックを合わせ、スリリングなパンチ交錯。
10-9ワイルダー
7R、オルティス良い右と足で右に回る。
ワイルダーも探りの左を突き、長い距離から右ストレート。正に槍だ。
但しワイルダーの右にオルティスが右フックを合わせる芸当から左をヒット。
ワイルダーは残り40秒間を何とかクリンチで凌ぐが、ダウン寸前の大ピンチだった。
10-9オルティス
8R、オルティスは前のラウンドの猛攻で自身のスタミナを使い果たし、手が出ない。
ワイルダーはポイントを失ったが、ダメージ回復に努める。
このラウンドが勝敗を分けるキーとなった。
10-9オルティス
9R、両者スタミナやダメージに不安が有り手数は少ないが、ワイルダーは細かい左を出し、右をここぞの場面で打つべく機をうかがっている。
その右をオルティスのテンプルにヒットし、たたらを踏ませる。
余力はワイルダーが数段上回っている。
10-9ワイルダー
10R、ワイルダー右ヒットから全開。クリンチに逃げるオルティスを投げ飛ばす。
こうなれば殺傷本能マックスのいつものワイルダー。
連打からの右でダウンを奪い、立ち上がったオルティスに右三発から最後は右アッパーで二度目のダウンを奪い試合を決めた(10R2:05TKO)。
紆余曲折あったが、期待にたがわず良い試合となった。
ワイルダーは試合ごとに数々の物を証明していく。
技巧派オルティス相手に前半はコンパクトなスタイル。
モーションを少なくした打ち抜きの右や辛抱強く左を繰り出す。
私は、ワイルダーは打たれ脆くいつかヘビー級のパンチにマリオネットの様にリングに沈む?
とも思っていたが、オルティスの巧打を食らいながらもキャンバスにタッチすることはなく、回復の早さも証明した。
そして何よりも最後はきっちりと相手をリングに沈めるというスーパースターに必須の資質の持ち主であることも証明した。
これで40勝(39KO)無敗。
ライバルジョシュアを沈めれば、ヘビー級の歴史の中で、このワイルダーを無視することは出来なくなるだろう。
本日のジョギング距離:これから

