12月9日米国ラスベガスで行われるIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦。
尾川堅一(4位)VSテビン・ファーマー(5位・米国)
当初5位との決定戦とのことで、尾川の強運さと帝拳の政治力を感じたが、相手はテビン・ファーマー。相手が悪すぎる。
このテビン・ファーマー。とにかく卓越したデフェンステクニックで文字通りの「アンタッチャブル」。
柔らかい上体と目の良さで相手の攻撃を無力化する。
そして防御専門ではなく、正確なパンチと絶妙なタイミングでパンチをコネクトしていく。
その動きは攻防一体、着実にポイントを奪っていく。
スーパー・フェザー級だと先日王座を失ったジェスレス・コラレスが同系統とも言えなくもないが、総合力ではファーマーが上。
かなり大げさな言い方になるが、あのディフエンスマスター、パーネル・ウイテカーにも通じる防御勘だ。
パンチも一発はないが、冒頭に言ったように抜群のタイミング、角度(柔らかい上体を利して)で打ってくる。やっかいだ。
さて尾川堅一はこの難敵相手にいかに戦うか。
尾川の武器は何といってもあの硬質な強打。右のストレートは顔面もボディーも同じタイミング、フォームから放たれる為に、相手は困惑する。
まさに日本拳法仕込みの「胴突き」だ。
但しこの尾川の強打は、自分のポジション、角度を作らないと繰り出せない。
やや一本調子で滑らかなコンビとは無縁のスタイル。
残念ながらファーマーの柔らかい動きに空転するシーンが目に浮かぶ。
但しサウスポー相手に尾川の右が炸裂すれば・・・。
ファーマーのアゴは決して強くない。またリラックスが故、口を開けているシーンも目立つ。
尾川の「パンチャーズチャンス」に賭けたいが、ファーマーがボクシングレッスンを施しそうだ。(大差判定でファーマー)
尾川のスパーリングパートナーは粟生隆寛が務めているらしい。まさに適任!
もし尾川がタイトル奪取となれば、陰の立役者は粟生だな。
尾川堅一:22勝(17KO)1敗
テビン・ファーマー:25勝(5KO)4敗1分け
ファーマー、ウイニングを愛用中?
本日のジョギング距離:8km