8月19日、米国ネブラスカにて行われた主要四団体スーパーライト級王座統一戦、テレンス・クロフォード(WBC、WBO王者)

VSジュリアス・インドンゴ(WBA、IBF王者)

 

形の上では無敗同士の王者対決だが、PFPでも上位の実力を持つクロフォードと

全くの無名から突如王座に就いたインドンゴとでは格が違う。

 

1R開始。

クロフォードはサウスポースタイルでスタート。

インドンゴの武器は、クイックなアクションから弧を描いてくる左。

軌道の把握はオーソドックススタイルの方が良いような感が有るが、被弾時のパンチへの耐久性は、やはり慣れたサウスポースタイルが上。

スタートダッシュを仕掛けて来ると思われるインドンゴ相手では、サウスポースタイルで右の差し合いが吉。 

予想通りインドンゴは開始からフルアクションで動いてくるため、ややスロースターターで慎重なクロフォードもしっかりとスイッチをONにしてスタート。

長身ながら相手パンチにダックで反応するインドンゴに左の打ち下ろしを狙うクレバーなクロフォード。 

派手なヒットは少なかったが、確実にインドンゴをコントロール。

 

10-9クロフォード。

 

2R、インドンゴもいつもの動きから良い右を出すが、クロフォードに見切られている感が強い。 

クロフォードは出鼻に右、相手の打ち終わりに左と丁寧な攻め。 

そして1Rから繰り出していたインドンゴのダック時に左の打ち下ろし。このパンチを頭部に食らったインドンゴは早くもダウン。

地元の声援に応えるべくクロフォードは仕留めにかかる。

更に重心を下げて肉薄するその様は、ハグラーをも思わせるバランスの良さ。

但しインドンゴも後続打を食らわず何とか逃げ切る。

 

10-8クロフォード

 

3R、クロフォードはインドンゴの逆ギレ反撃を予想してか丁寧な試合運び。 

これに調子の乗った?インドンゴは強気のアクションでパンチを放ってくる。 

インドンゴがワンツーを放ってきた刹那、クロフォードの左レバー打ちがカウンターで当たるそして右をストマックへフォロー。 

堪らずインドンゴは悶絶、10カウントを聞いた。(3R1:38KO)

 

格の違いを見せつけ圧勝したクロフォード。

 

文字通りこのクラスでは敵がいない。

 

ここらでビッグネームとの対決が望まれるが、地味で強いクロフォードへの対戦に積極的な選手は少ないかな?

 

ライト級のマイキー・ガルシアの様な強い選手。相手が強ければ強いほど実力を発揮してしまいそうなのがクロフォードだ。

 

周りに左右されず自分のスタイルを貫き通せば、当分王座は安泰。

 

敗者インドンゴ。やはり王座獲得は幸運なタイミングに恵まれた選手。

 

予想されたように相手のパンチに対する耐久力に欠け、精神的にも弱かった。

 

この統一戦で自国の貨幣価値からすると相当な報酬を得ただろうが、このままフェードアウトしていきそうだ。

 

本日のジョギング距離:今夜