特に飛鳥時代の瓦葺の建物の大棟の両端につけられる飾りを「鴟尾(しび)」といいます。
東大寺、興福寺、唐招提寺などが有名ですね。
鴟尾
魚が飛び跳ねた形を表しているといわれています。
魚が水面から跳び上がり、尾を水面に出した姿をあらわしていて魚の下は水面ですので屋根から下は水になります。
この「鴟尾(しび)」は火災を防ぐための象徴で「火除け」の意味があります。
「鴟尾(しび)」の形が「沓(くつ)」に似ていることから「沓形(くつがた)」とよばれることがあります。
「鴟尾(しび)」の「鴟」は鳥の「鳶(とんび、とび)」です。漢字が違いますが意味はほとんど同じです。「鴟尾(しび)」は訓読みで「鴟尾(とびのお」と読みます。
サシバ
不思議ですね。魚を表したものであれば魚の言葉や類似した漢字が使われてもいいと思いますが魚に関するものが全然みうけられません。
私は「沓形(くつがた)」の「沓(くつ)」は「水」+「日」、「水」+「太陽」で「日暈(ひがさ)」を表していて、雨がふる数日前にはよく見られる現象ですから「雨」で火除けを表していると考えています。
日がさ
「鴟尾(とびのお)」の「鴟(とび)」はぐるぐる回転していることを表していると考えています。
よく鳶が空高く、ぐるぐると円を描きながら飛んで獲物を定めると急降下し両足の指の爪で捕まえて飛んでいき捕食します。
これは古代の人達がとても重要視した〇━の形です。
高松塚古墳にも描かれている翳(さしば)と共鳴します。
翳(さしば)
また鴟尾の形は勾玉(胎児)にも似ています。鴟尾の外側の横棒がたくさんつらなっていますがこれは胎児の背骨を表現しているとも考えられます。
そして鴟尾の側面には菊花紋が表現されているものもありますがこれは八咫鏡として回転循、循環を表現していると思われます。
この「鴟尾(しび)」は向かって左は右回り、向かって右は左回りの形態をしていますから、左右の渦巻を表していると考えられます。左右の渦巻は再生、復活、変容の象徴です。
古代は火災が発生するととても大変だったと思いますから「火除け」のためには左右の渦巻が必要と考えてこのような形にしたとも考えられます。







