青森県弘前市の世界遺産・大森勝山遺跡の構造について考察します。
遺跡の中央には環状列石があり、その隣には三角形状に配置された三つの屋外炉が存在します。これらの屋外炉では、実際に火を焚いた痕跡が確認されており、同様の施設は他の縄文遺跡では極めて珍しいものです。その目的はいまだ明確に解明されていません。

 

 

 

北東北の他の環状列石、たとえば 大湯環状列石 や 伊勢堂岱遺跡 においても、環状列石の一部が「くの字形」に屈曲する例が見られます。私はこの屈曲部を、女性の腹部から胎児が生まれ出る女性器の象徴として捉えています。

大森勝山遺跡では、この「腹部」に相当する位置に三基の屋外炉が三角形に配置され、火が焚かれていました。私はこの三角形が、夜空に輝くオリオン座の三角形を象徴していると考えています。火を焚く行為は、その星々の光を地上に再現する儀礼的行為であった可能性があります。

 

 

また、環状列石の隣にある土器埋設遺構からは、土器内に骨が納められていた痕跡が確認されています。人骨であった可能性も指摘されており、これもまた小三ツ星との象徴的共鳴を示すものと考えられます。ここには再生・復活の観念が強く込められていたと推測されます。

 

 

オリオン座 小三ツ星

 

私は、縄文人が特定の時代・地域においてオリオン座を重要視していたと考えています。山は三角形、太陽は円形であり、環状列石はその太陽と響き合う構造を持ちます。オリオン座の三角形もまた、山の△と同じ象徴的感覚で捉えられていた可能性があります。