ストーンヘンジの直線状構造であるアヴェニューについて考察します。
このアヴェニューは、幅約30〜50メートル、全長約3キロメートルに及ぶ二重構造の通路で、
並行する溝と盛土 によって形成されています。
完全な直線ではありませんが、ストーンヘンジからエイボン川へ向かう方向はほぼ一直線で、
夏至の日の出方向(北東) に正確に合わせて造られています。

一般には、アヴェニューは巨石を運搬するための道と考えられがちですが、
実際には ストーンヘンジのサークルが完成した後に造られた儀礼的通路 です。
この点が非常に興味深いところです。
では、なぜ古代人はこのような通路を後から造ったのでしょうか。

ストーンヘンジは埋葬場でもあり、研究者の間では、
古代ヨーロッパの人々が 川をこの世とあの世の境界 と考えていたことが知られています。
そのため、川からストーンヘンジへ向かう行列儀礼 が行われていたとされ、
逆に 死者を川へ送る儀礼 も存在した可能性があります。
エイボン川は儀礼の始点であり終点であり、
聖なる水=再生の象徴 として重要視されていたのです。

 

 

私は、このサークルとアヴェニューが結合した形は、
寒冷地でよく見られる 太陽柱(サンピラー/上の写真) の現象を地上に表現したものではないかと考えています。
太陽から発せられる柱状の光が天空に伸びる姿は、
まさに 現世と来世(冥界)をつなぐ光の道
あるいは 死後の魂がたどる軌跡 を象徴しているように見えます。

さらに、八咫鏡の構造 と照らし合わせると、
中心の円が冥界(黄泉)を表し、
そして直線状のアヴェニューが ヨモツヒラサカ(黄泉比良坂)イフヤサカ(生の坂) に対応すると考えられます。
つまり、円=冥界、直線=現世への道 という構造が、
太陽の光の柱と同じ象徴体系で地上に再現されているのです。

 

また〇と━の結合の形は魂、霊魂、神霊を表す形なのです。この形を表現したとも考えられます。

 

 

古代の人々は太陽の形や光の変化に非常に敏感であり、
その天文的現象を 信仰と宇宙観の象徴として地上に写し取った のではないでしょうか。
ストーンヘンジのアヴェニューは、
単なる通路ではなく、太陽の柱=魂の循環を示す儀礼軸 だったと考えられます。

 

※ 八咫鏡の構造は吉野信子氏の著書から引用