古代エジプトの「魂」は、Ka(生命力)・Ba(個性の鳥)・Akh(光の身体)・Ren(名前)・Ib(心)・Sheut(影)・Khat(肉体) など、複数の要素から構成されていました。


以前、Ka(生命力)と Ba(個性の鳥)について考察しましたが、今回は Akh(光の身体) に焦点を当てます。

カー(Ka)は身体を離れると死が訪れるとされ、死後も墓の中の肉体に依存し、供物によってその力を維持すると信じられていました。


一方バー(Ba)は、カーが身体に宿ることで活動し、人間の頭部と鳥の身体をもつ姿で表現されます。死後も存在し続け、墓から飛び立ち、飲食や性交すら行うと考えられていました。バーは毎日ミイラのもとへ戻り、再び外界へ飛び出すという 往還運動(循環) を繰り返す存在として描かれています。これはまさに 霊魂の循環思想 を示しています。

そして、死後の葬送儀礼が正しく行われた場合にのみ、魂は Akh(光の身体) へと到達できるとされました。

 


私はこのアク(Akh)こそが、八咫鏡・トーラス構造・太陽円盤 といった光学的・宇宙的象徴を表現していると考えています。

カーが入るエネルギーで、バーが出るエネルギーが循環するためには、当然ながらその循環を成立させる 装置(構造) が必要です。


それが 八咫鏡、トーラス構造、太陽円盤 に相当するのではないでしょうか。

 


これらはすべて「光の反射・循環・再生」を象徴する形態であり、魂がアクへと変容するための 宇宙的な循環機構 を示していると考えられます。

アクへ到達した魂は、アアル(楽園)で永遠の生活を送ることができると信じられていました。

 


 

つまりアクとは、魂の最終形態であり、光として完成した存在であり、
生命エネルギーの循環が極まった状態 と言えるでしょう。

 

 

 

※ 八咫鏡の構造はカタカムナ研究家吉野信子氏の著書より