古代エジプトの神々の頭上には、太陽円盤を支える角や、シェンリングの円の下に横棒が描かれています。

 

 

 

 

私はこれらの形を、太陽ハロ(日がさ)の上端接弧や下端接弧の表現ではないかと考えています。接弧とは、円に接する弓状の形を意味します。角の形にもさまざまな種類がありますが、弓状に湾曲したものが多く見られます。

 

 

 

 

 

また、手のひらに玉を載せた姿も多く描かれますが、これも手のひらを上端接弧や下端接弧として捉えることができるでしょう。古代エジプト人は、太陽円盤や玉などの「受け皿」として重要視していたのではないかと考えられます。

 

 

 

シェンリングは〇に━の形をしていますが、接点に結び目のような形を持つものも多く、蝶結びのように表現される場合もあります。私は太陽円盤を神霊、すなわち霊魂、古代エジプトでいう「カー」と捉えています。シェンリングの結び目は、この神霊・霊魂・カーの「結び」を象徴していると考えられます。

 

 

 

角や横棒、手のひらは、この神霊・霊魂・カーを受け取る器、あるいは結びつける器として機能していたのではないでしょうか。器がなければ、神霊は逃げてしまう。だからこそ古代人は、この「受け皿」を極めて重要視したのだと思われます。

 

 

この受け皿の発想は、太陽ハロ(日がさ)の上端接弧・下端接弧の形から生まれ、角や横棒、手のひらの形として表現されたのではないかと私は考えています。