大湯環状列石といえば、一般的には野中堂や万座の二つのストーンサークル、そして「どばんくん」などがよく知られています。しかし私は、それ以外にも多くの魅力が秘められていると考えています。

 

 

特に注目しているのが、五角形ウッドサークルの側にある(上にある赤で囲んだ部分)小さなサークル群です。大小合わせて七つほどのサークルがありますが、これらは単なる円形ではなく、円(〇)に方形が合体した独特の形をしています。使用されている石材は安山岩と思われ、野中堂や万座で用いられた石英閃緑玢岩とは異なるため、草に埋もれて目立たず、これまでほとんど注目されてきませんでした。

 

 

 

しかし私は、この小さなサークルにも古代人が重要な意味を込めていたのではないかと考えています。この形は、古代エジプトのシェンリングと共鳴しているように思えるのです。シェンリングの形がどのような過程で生まれたのかは明確ではありませんが、私は太陽ハロ(日がさ)の形象から発展したものではないかと考えています。

大湯環状列石周辺に暮らした人々は、強い太陽信仰を持っていたと推測されます。古代エジプトもまた太陽信仰の文明であり、太陽が見せる多様な形を象徴として表現しました。

 


 

 

 

そのため、大湯の小サークルの形とシェンリングの形象が、太陽をめぐる共通の象徴意識から生まれた可能性を感じています。