ツタンカーメンの玉座の向かって右側に描かれている図像について、以前から考察を続けてきました。私はこの形が「日がさ(太陽ハロ)」をもとに考案されたものであると捉えています。
円形の部分は日がさの光輪を表し、その下に広がるハの字形は太陽ハロに現れるアーク(光の帯)を象徴しているように見えます。 〇は太陽、ハの字は鳥居──この対応関係で読み解くことも可能です。
また、玉座の両端の柱(赤色)をつなぐ帯状(青色)のウラエウス(コブラ)は、まるで鳥居の横木のように見えます。中央にはアテン神(太陽/黄色)が描かれ、どちらも太陽を介して共鳴している構図になっています。
日本の神道において鳥居は神域の入口・出口、あるいは結界として重要な存在ですが、古代エジプトでも同様の「境界を示す形」が重視されていたと考えられます。
鳥居は冥界と現世を結ぶ門であり、再生・復活の象徴的な建造物でもあります。古代エジプトの宗教観においても、冥界からの再生は中心的なテーマであり、玉座の図像に見られる形はその思想と深く関わっていた可能性があります。
このように、古代エジプトと古代日本の象徴体系には、表面的な文化差を超えた深層的な共通性が存在していると私は考えています。
※ 玉座の写真は Egyptology さんよりお借りしました。




