諏訪大社下社春宮のすぐそばを流れる水眼川(すいががわ)。 この川について、私は八咫鏡(やたのかがみ)の構造と深く共鳴しているのではないかと考えています。

 

水眼川と八咫鏡の構造

 

八咫鏡の図象には、「ヨモツヒラサカ」「イフヤサカ」という斜めの線(坂道)が描かれ、 その中心には「眼」のような形が存在します。

この構造を水の流れに見立てると、

  • 斜線=川の流れ

  • 中心の円=眼=水源・湧き水

と読み解くことができ、まさに「水眼川」=水の眼(まなこ)を持つ川という名と重なります。

 

神話との共鳴

『古事記』において、イザナギ命が黄泉の国から戻り、禊(みそぎ)を行った際、 目を洗ったときに天照大神と月読命が生まれたという神話があります。

この神話における「水で目を洗う=神の誕生」という場面と、 「水眼川」という名の川が春宮のそばを流れている事実は、 偶然とは思えないほどの象徴的な共鳴を感じさせます。

 

古代諏訪の感性

 

古代の諏訪の人々は、八咫鏡の構造や神話的な図象を、感覚的に理解していたのではないか―― そんな想像が浮かびます。

 

彼らにとって、自然の中に神の構造を見出すことは、ごく自然な感覚だったのかもしれません。 水の流れ、地形の起伏、そして星の配置までもが、神話の世界と響き合う「神のかたち」として受け止められていたのでしょう。

 

水眼川は、ただの川ではなく、神話と空間、象徴と自然が交差する“神の水脈”。 その流れは、八咫鏡の中心に宿る「眼」と共鳴し、 神霊の誕生や再生の物語を、今も静かに語りかけているのかもしれません。

 

※ 八咫鏡の構造はカタカムナ研究家吉野信子氏の著書より引用