諏訪大社の前宮、春宮、秋宮の祭神である「八坂刀売神(やさかとめのかみ)」(写真の向かって右の人形)ついて、刀売が「刀自(とじ)」と関係することから、巫女・シャーマンであり、酒造りの神、稲作の神、そして在地神であると考察してきました。

 

 

今回は「八咫鏡の構造2」から、さらにその神性を読み解いてみたいと思います。

 

「八坂」は八方向に広がる直線(上の図)を意味し、「八咫鏡の構造2」と共鳴します。これは「米」という漢字にも通じ、また日暈(ひがさ)の形を想起させ、太陽・雨・水といった自然の循環を象徴しています。これらは「八咫鏡の構造2」の中心にある「水」のイメージとも重なります。

 

 

「刀売(とめ)」は「十目(とめ)」とも解釈できます。「十」は八咫鏡の中心にある十字(下の図)であり、陰陽の融合、男性性と女性性の統合を象徴し、そこから再生・復活のエネルギーが生まれることを示しています。

 

 

「目」は図象の中心に現れる形(下の図)であり、トーラス構造の中心、すなわちエネルギーが集まり、放たれる場所を表しています。これは再生・復活・変容の場であり、古代神話において伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が禊をした際に目から天照大神、月読命が生まれ出たように「目」から神が生まれるというモチーフとも一致します。

 

 

さらに、「八咫鏡の構造2」に見られる赤い刀(下の図)の形は、八坂刀売神の「刀」と共鳴しており、神の本質と鏡の構造が重なり合う象徴的な表現といえるでしょう。

 

懐に秘められた祈り (下諏訪町) | たてしなの時間

 

 

※ 人形の写真は「たてしなの時間」さんよりお借りしました。