熨斗(のし)袋の右上に添えられている熨斗飾りの形と意味について考察します。
古代の熨斗は、アワビを細く切り、乾燥させ、火熨斗(ひのし)と呼ばれる現代のアイロンのような道具で伸ばし、上下の端を上方に反り返らせた形にして贈り物に添えました。
この細長い帯状のアワビが、現在の熨斗紙における中央の黄色い棒状部分に相当します。
後に、このアワビの熨斗を赤と白の紙で包み、現在の熨斗飾りの形が生まれました。
しかし、この形がなぜこのような構造を持つのかについて、明確な説明はほとんど残されていません。
私は、この形(六角形)と中央の黄色い熨斗は、オリオン座と、うさぎ座のアーネブに由来する象徴形態であると考えています。
中央の黄色い棒状の熨斗は、オリオン座の三ツ星と小三ツ星を棒状に抽象化したものであり、三ツ星・小三ツ星はオリオン座から生まれ出る“再生”の象徴です。
人間に置き換えるなら、それは胎児の象徴とも言えます。
アワビ自体も外形が女性器を思わせるため、古代から再生・誕生の象徴とされてきました。
また、熨斗の上下の端を上方に反り返らせる形は「角」を表し、生命力が外界へ放たれるエネルギーの象徴と捉えることができます。
熨斗を包む赤と白の紙は、赤が女性性、白が男性性を表し、両者の結合による再生・復活を示します。
白は清廉、神聖の色でもあります。
中央の黄色い熨斗は“中心”を象徴し、中心軸・生命エネルギーの発生点として理解できます。
さらに、その紙を中央で折り重ねる形は「〆」や「
」の形を成し、これもまた再生・復活の象徴です。
中央の赤い六角形(下の青い〇で囲んだ部分)を“赤いオリオン座”と見なすなら、そこから生まれ出る“子どものオリオン座”としての黄色い熨斗が中心に立ち上がる構造になります。
熨斗紙の中央を横切る紐は「結び」を表し、黄色い熨斗と交差して十字を形成します。
十字は男性性と女性性の融合を象徴し、ここでも再生・復活の意味が現れます。
また、オリオン座は古代において“船”の象徴でもありました。
船は物や人を運ぶだけでなく、死後の霊魂や神霊を運ぶ存在として重要視されていました。つまり熨斗の形は船で「幸運を運ぶ船」と捉えていたのかもしれません。
以上のことから、熨斗紙の形態は、
アワビ・オリオン座・
・十字・結び・色彩
といった多層的な象徴を通して、
再生・復活の構造を表現した形態であると考えられます。






