陰陽太極図は、白と黒の勾玉が円の中に描かれた構成で知られています。

この成り立ちについて、カタカムナ研究家・吉野信子氏の『八咫鏡の構造』および『数字のトーラス』をもとに考察してみます。

 

 

 

白の勾玉は「陽」、黒の勾玉は「陰」を表し、すべての物事は陰陽の相互作用によって構成されています。

陽は光、陰は影――この対比によって、世界の構造がより明瞭に浮かび上がります。

八咫鏡は一般に平面として描かれますが、実際には球体構造を持つ鏡=宇宙の胎内であると考えられます。

 

 

 

白の勾玉(陽)は、カタカムナの音図(上の八咫鏡の構造図)において「ヒ(1)→フ(2)→ミ(3)→ヨ(4)」と左回りにエネルギーが流れます。

これらは潜象界=目に見えないエネルギー領域であり、陽の性質を持ちます。

「ヨ(4)」から黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)を中心に向かって下降し、中心で一回転したのち「イ(5)」へと流れます。

ここから右回りに「イ(5)→ム(6)→ナ(7)→ヤ(8)」へとエネルギーが流れ、現象界=形として現れる陰の領域が展開されます。

この右回りの流れが黒の勾玉に対応します。

そのエネルギーは再び中心に戻り、中心で一回転して「ヒ(1)」へと還流し、陰陽の回転エネルギーが絶え間なく循環する構造が生まれます。

 

 

白の勾玉は左回り、黒の勾玉は右回り――この回転の原理は、古代の「隼人の盾」にも通じています。

 

 

「隼人の盾」(下の図)は、リンゴの皮をむくとこのような形になります。左回りと右回りがつながった構造を持ちます。

 

 

 

この左右の渦巻は、地球に発生する台風にも見られます。

北半球では台風の目(下の写真)が左回り、南半球ではサイクロン(台風)(下の写真)が右回りになります。

 

 

 

数字のトーラス(下の図象)で考えると、「6」は左回りの渦(白の勾玉)、「9」は右回りの渦(黒の勾玉)に対応します。

 

 

 

球体のエネルギーの流れは、陰陽太極図、隼人の盾、台風の目、サイクロンなどに共通し、左右反対の回転が宇宙的なバランスを生み出しているのです。

地球の磁力線やトーラス構造も、中心に向かうエネルギーが左右反対に流れています。

 

 

土偶、土器、壁画、仏像、建築物などに見られる左右の渦巻文様は、こうした陰陽の回転エネルギーの融合によって再生・復活・変容が可能になるという古代人の理解を物語っているのではないでしょうか。