ツタンカーメンの玉座には、象徴的な柱が二本描かれています。以前の考察では、これらをロータス柱として、また鳥居の柱として捉えましたが、私は最近、これらの柱がさらに深い意味を持つのではないかと感じるようになりました。
古代エジプトには、ロータス柱、パピルス柱、ジェド柱、ハトホル柱など、複数の柱の形式が存在し、それぞれに固有の形態と象徴があります。
● ロータス柱(左下の写真)は、頂部に蓮(睡蓮)の花を表現し、太陽の再生や純粋性を象徴します。
● パピルス柱は、パピルスの茎を束ねた形で、頂部に蕾や花を表現し、創造や生命の源を象徴します。
パピルス柱は神殿の外側や広間に多く建てられるため、ツタンカーメンの玉座には描かれていないと考えられます。
● ジェド柱(下中央)は、階段状の形態で上部に4つの輪があり、オシリスの背骨、安定、再生を象徴します。
● ハトホル柱は、柱頭にハトホル女神の顔が描かれ、母性や音楽、守護を象徴します。
私は、ツタンカーメンの玉座に描かれた柱は、ロータス柱とジェド柱の複合体であると考えるようになりました。
ジェド柱の三つの区切りは、オリオン座の三ツ星と小三ツ星を象徴している可能性があります。
また、区切りの線は、4つの円盤状の構造を表しているとも考えられます。
この三ツ星は、オシリス・イシス・ホルスという父・母・子の関係性を象徴しているとも解釈できます。
柱の頂部にある円形の花は、ロータスの花であると想像されます。
玉座の中央にはアテン神が描かれており、ロータスの花は太陽の動きと連動して咲き、沈むと閉じることから、まさに太陽の化身といえるでしょう。
ロータス柱
このロータスの花は、「回転」を象徴し、トーラス構造(右下の図)の中心軸(ジェド柱・ロータス柱)と周囲の回転エネルギーを表現していると私は考えています。
トータス
この二本の柱によって、強力な再生・復活・変容の象徴が構築され、ツタンカーメンの来世での再生を切に願った意図が込められているのではないかと感じています。







