諏訪大社といえば、7年に一度の御柱(おんばしら)祭で広く知られています。
この諏訪大社では、本宮・前宮・春宮・秋宮の四社の四隅に、四本の御柱が立てられています。
私は最近になって、諏訪には三種類の柱が存在することを知りました。
すなわち 御柱(おんばしら)・心御柱(しんのみはしら)・心柱(しんばしら) の三つです。
■御柱(上の図 青〇)
• 聖域の「四隅」に立つ境界の柱
• 諏訪大社の四隅に立てられる
• 7年に一度の御柱祭で更新される
• 神域の境界を示す「四至(しし)」を形成する
• 柱そのものは神体ではない(依代ではあるが中心ではない)
■ 心御柱(上の図 赤〇)
• 柱そのものが神の依代(よりしろ)
• 地中深く埋め込まれ、天へ伸びる
• 建築材ではなく、純粋な祭祀柱
• 「御(み)」が付く=神体化された柱
■ 心柱(上の図 黄〇)
• 建物の中心を示す象徴柱
• 神体ではない
• 山体信仰(守屋山)の“地上の焦点”としての柱
• 「御(み)」は付かない
このように、諏訪の柱はそれぞれ異なる意味と役割を持っています。
諏訪湖を中心として四社が配置されている様子は、
まるで巨大な御柱の四至のように、方形状の四隅を形成しています。
諏訪湖は水を象徴し、生命の根源と捉えることができます。
古代の諏訪湖は現在よりも広く、より円形に近い形をしていました。
そこから流れ出る上川、そして天竜川へと続く流れは、
まさに「魂」「霊魂」「神霊」の形態を思わせます。
その姿はオタマジャクシや柄杓(ひしゃく)と同じ形であり、
ミシャグジ神の象徴とも共鳴します。
私は、四隅の御柱は北斗七星の柄杓の方形、
あるいはオリオン座の方形に対応すると考えています。
特に春宮・秋宮の心御柱は、オリオン座の三ツ星・小三ツ星と同じ感覚で捉えられます。
「心御柱」は「心3柱」とも読め、
すなわち“中心の三つの柱”という意味にも響きます。
オリオン座の方形の中心に三ツ星・小三ツ星が並ぶ構造は、
まさに心御柱の象徴そのものです。
古代エジプトではオリオン座は再生・復活を表す星座であり、
冥界の神オシリスと結びつけられていました。
諏訪でも、四至の御柱の結界によって邪気を祓い、
中心に立つ心御柱に神の力が宿ることで、
そのエネルギーが強く放たれると考えられます。
また、春宮の心御柱は 春=再生・始まりの力が降りる柱、
秋宮の心御柱は 秋=収束・鎮め・成熟の力が宿る柱 と捉えることができます



