全惑星制覇の最初のターゲット、木星が観測できる期間もそろそろ終わりです。最近も晴れている時は撮影しているのですが、木星が低い位置にあるため良い結果が得られません。だいたい30度よりも低い時は、どれだけ空がクリアでもダメなようです。

木星は終了ということで、結果をまとめてみまたいと思います。
2月半ばからスタートしてから3か月半、約100日で、実際に木星を撮影したのは2月に3回、3月に4回、4月に9回、5月に7回で、合計23回でした。気が向いたときには、その場でインスタに写真をアップしていまして、確認したところ12回投稿していました。

以前に書いた通り、鏡筒はSE120L、架台はAZ-GTiを使っています。画像の処理方法はこちらに記載の通りで、基本的に撮影後すぐに処理を終わせています。

撮影条件
 ・鏡筒:Kenko SE120L(口径120mm、f=1000mm、F=8.3)
 ・架台:SkyWacher AZ-GTi
 ・カメラ:SVBONY SV705C(直焦点撮影)
  ・露光時間は12msに固定
   (良い結果を残されている方々が10~15ms程度で撮影されているので条件を拝借しました)
  ・ゲインはSharpCapのヒストグラムグラフを見て、半分ぐらい使うように調整
 ・SharpCapで撮像→Registaxでスタッキング、ウェーブレット処理


このような撮影方法で、なんとか良い画が取れないかと、試行錯誤していました。

まずは、フィルターとバローレンズとカメラ画素サイズの組み合わせです。
フィルターは、①UV/IRカットフィルター(SVBONY UV/IRカットフィルター)、②色補正フィルター(SVBONY SV231)③QBPフィルター(SIGHTRON Quad BPフィルターIII)の3種類を試してみました。①→③の順で像はシャープになるはずですが、透過光が少なくなっていくのでゲインを上げなければなりません。ゲインを上げるとノイズが増えてしまうので、スタックした後でも画像ザラつきます。
バローレンズは①2倍(Vixen 2倍バローレンズ31.7DX)、②3倍(SVBONY SV216 バローレンズ)、③5倍(Tele Vue Powermate 5.0x)を試してみました。倍率が上がると高精細になりますが、暗くなってしまいノイズが増えます。
カメラは画素サイズが小さいものから順に①SVBONY SV205C(1.45μm)、②SVBONY SV705C(2.9μm)、③SVBONY SV605CC(3.76μm)を試しました。画素サイズが小さい方が解像度が上がりますが、暗くなってしまいます。
フィルター3種類、バローレンズ3種類、カメラ3種類で、組み合わせは27パターンありますが、いろいろ試して「②色補正フィルター+①2倍+②SV705C」が良い結果が得られることがなんとなく分かってきました。

他にも、撮影枚数を増やしてみたり、ピント位置少しずつずらしながら何パターンも撮影してみたりしましたが、何をやっても、キレイに撮れる日はキレイに撮れるし、ダメな日はダメです。結局はシーイングが支配的なようです。

木星のベストの画像はこれです。


大赤斑が写っていて、フェイストーンの様子もよく写っています。撮影日時は3月21日でした。初期の頃の結果です。この3か月半、木星の高度は徐々に低くなっていきました。やはり、高度が高い時の方がシーイング的に有利なのだと思われます(撮影時の木星の高度はおよそ75度でした)。その証拠に、高度が低くなってしまった最近は、惑星撮影に慣れてきてウデが上がっているはずなのに良い結果が得られませんでした。レンズが曇っているのではないかと、何度も確認したものです。やはりシーイングが大切というこのなのでしょう。高度の目安としては、60度以上がベストで、少なくとも45度以上でないとよい結果は期待できないようです。

とりあえず、木星はこれにて完了としまして、次回から金星にトライしていきます。