◆トランスフォーマーアドベンチャー イージーダイナミックシリーズ TED10 ストロングアーム
ワンステップチェンジャーは安価ながらも大きめのスケール、さりげなく豊富な劇中再現造形&塗装、そして脅威の全身オートモーフともいえる一発変形機構を兼ね備えた玩具シリーズ。実写映画ロストエイジにて登場し、すばらしい販促PVを見せ付けてくれたのも記憶に新しいですが、2015年アドベンチャーラインでも『イージーダイナミックシリーズ』として一発変形玩具が多数リリースされています。
こちらはそのイージーダイナミックシリーズのストロングアームです。2015年7月発売。ワンステップチェンジャー初の女性キャラであり、変形機構自体も既存商品の流用ではなく新規開発されたものです。ワンステップストロングアームはもう海外版を紹介していますが、国内版は見ての通りかなり塗装が増えており、ほとんどリカラー品といってもおかしくないかもしれません。ありがとうタカラトミー!
反対側から。変形機構の関係で分割ラインが左右で違ったりします。
一発変形というかワンステップチェンジャーはフル可動商品に比べると値段が半分ほどなのですが、ビークルモードの完成度はとても半額商品とは思えない出来栄え。ストロングアームの四角く量感のあるビークルボディを余すところなく再現してあります。このガッチリ感で女キャラってのいいよね……
後ろから。荷台?から突き出たウイング状のものはロボットモードでカカトになるパーツ。劇中にはありませんがビークルの一部として違和感なくデザインされてます。TAV版には無かったリアウインドウの塗装も!
ストロングアームのビークルモードは前からのアングルがたまらん! 人間のパワーじゃ到底太刀打ちできなさそうなこの迫力。厚みのあるバンパー、角ばったグリル、がっしりしたフェンダー、曲線のないボンネット……これで女キャラってのいいよね……
海外版と比較。見るからに塗装が追加されまくってるのがわかります。
フロント周りは本当に別物。オートボットエンブレムもきっちり追加されてます。
塗装が増えたことでより警察車両感も出てますねw
リア周辺は意外にも追加塗装なし!
関係ないですがこのトランクに収容されてみたいものですね。ストロングアームに連行されたいがために犯罪を犯すディセプティコンが続出!
ボンネットからルーフにかけての青いラインも追加。ここが一番嬉しいですね。白地に青いラインはストロングアームのキャラ記号でもあるので、これがあるのとないのとではストロングアームらしさが大幅に変わってくる気がします。ライン用モールドとかも無いので個人塗装もしにくい場所ですし、ここはうれしい!
TAV版と比較。全体的な再現度はTAV版のほうが上なんですが、TED版のほうがバンパーがガンメタで塗装されていることでパッと見劇中に近いなと感じたりもします。
車体の迫力や手に持ったときのパワータイプ感なんかはTAV版のほうがありますが、TED版は変形機構の影響で車体の分割線が少ないというのもあり、一概にどっちがイイとは言いづらい感じ。どっちに連行されたいかと言えばもうどちらでももう一切文句ないどころかありがとうございますといった感じ。
集結!チームストロングアーム!
同一人物の玩具をこんなに買ったのは初めて。TFに入ったのがロストエイジらへんなんで、現行シリーズの女性TF玩具を定価でガンガン買えるという環境が夢のようです。
さて、メインギミックの変形。
ストロングアームはフロントとリアを持って車体を折るとロボットボディがグワッと出てくるという変形機構を持ってます。
ストロングアーム、トランスフォーム!
まさにイージーダイナミック!
感触といい勢いといい、数ある一発変形の中でもなんじゃこりゃ感が相当強い!
gifだけだとわかりにくいので解説すると、
上半身の回転と同時にギアのついた板状パーツがスライドし、それが腰のギアを動かして、畳まれていた脚が下りてくる。
最後に弱めのスプリングで腕が広がって完成!
…という、多数のギアによる全身連動変形となっております。
変形手順はイージー、だけど構造は超複雑。
ちなみにこの変形法、国内版ではガバッとフォームになることを期待していましたがパカッとフォームになった模様w
パカッと開くストロングアーム……すばらしいフレーズじゃあございませんか!
というわけでロボットモード!
劇中の姿を完全に再現! ……は全然してなくてかなりそのアレな感じはあるんですが、多数追加された塗装のおかげで間違いなくストロングアームになってます。メリハリの利いたボディが魅力!
ちなみにカラービットコードに関しては公式サイトで全公開というナナメ上の展開になったので隠してません。
後ろから。ガワをめちゃくちゃ背負ってますが、ガワでありつつ変形用のレバーでもあるので、遊んでてここが気になるということはあまりありません。
脚はルーフに隠れて完全に見えない仕様。ガードの固いストロングアームもいい……
荷台部分はTAVだとスネになりますが、TED版はダミーパーツとなっているのがわかります。ダミーパーツって「すげえ!別のパーツなのかよ!」ってのと「なんだダミーかよ」ってので人によって評価が全然違ってて面白いですよね。
横から。体うすい!!
基本的に正面向けて変形を繰り返す玩具なので気になりませんが、なんならストロングアームのパネルとして見立て、これでディセプティコンをおびきよせよう!という遊び方もいいかも……
顔アップ。劇中やTAVに比べると目が小さくておっかない目つきになってますw
今でこそアニメ劇中の影響でストロングアームといえばマジメ委員長(でも割と自分優先)みたいな愛らしいキャラクターのイメージがありますが、アニメ放送前にキャラ紹介や玩具から抱いていたイメージはオラァ退きな鉛弾食らわすよッ的な無双系パワフル女だったこともあり、個人的には嫌いではない顔ですw
さりげなく頭部の塗装による劇中再現は全ストロングアーム玩具の中では堂々の1位。ロストエイジシリーズもそうでしたが、ワンステップラインはパーツ分割が少ないおかげか塗装による劇中再現度がハンパないです。そして唇が水色に塗られている唯一のストロングアーム玩具でもあります。
胸部の塗りわけも超綺麗! ストロングアームといえばこのセーラー服の襟のような胸部デザインなので、ここがキッチリしているのは嬉しい限り。
それにしてもこの面積感あふれる胸の迫力。すばらしいですね。イージーダイナミックのダイナミックはここのことなのではないかとすら思います。
腕は一見すると動かなそうですがロックを外すことで前後スイングが可能。肩を開いたり閉じたりの動きもできますがスプリングが入っているのでポーズ付けには使えません。でもこう、目の前で拳をガチガチ合わせるみたいに動かすことはできますw
腕のくっついていた青い板状のパーツは硬めの軟質。破損対策もバッチリ!
背負ったリア部分にはちょっとした空間が空くので、ヒューマンアライアンスの人形くらいなら座らせられますw
ふー今日は暑いし熱中症なったらいかんしここの日影で休んでいくか……うわーっストロングアームの一部だったーっ!あんたどこ座ってんのよーっ!ぐへーっ!みたいに遊べますね。こっちが熱中症になることうけあい!
海外版と比較。
自分は同じ玩具を海外版と国内版で揃えることはあまり無いのですが(リターンズ版のブラックウィドーのように色が大幅に違えば揃えたくなりますが)、ここまで露骨に塗装が強化される玩具もそうそう無いんじゃないでしょうか。海外版がまるでソフビのようだ……それはそれで独自の魅力があるんでいいんですが。
TAV版とも比較。女性的な色気や体型の自然さなどはTAV版に軍配が上がりますが、腰や頭部の塗装、前腕の造形といった細かい場所の劇中再現度はTED版のほうが上だったりします。どちらもすばらしい!現代に生きててよかった……
大きさはこのくらい。ウォーリアークラスより一回り小さい感じですね。
一発変形といえば過去にもG2やBWのフリップチェンジャーなどがありましたが、ロストエイジシリーズやイージーダイナミックシリーズといった近年のワンステップチェンジャーの最大のウリは、ビークルに戻す時も一発変形という部分だと思っています。
ということでビークルへ!
背中のガワを開くだけで自動的に車に変形!
変形玩具はだいたいにおいて広げるほうが簡単で畳むほうが難しいので、畳むのも一発変形というのはかなり驚きました。
といってもちょっと引っかかったりすることも多くて、このストロングアームの場合は右腕部分が開いてしまうことが多々ありますが、指でちょっと押してやれば簡単に元通りになります。
一瞬でロボットに、一瞬でビークルに。これを繰り返せるのは人形遊びというかブンドドをするにあたってかなり嬉しいことです。特に友人などと複数人でふざけつつ遊んだりする際には大活躍してくれます。
もちろんひとりでも存分に遊べる良い玩具です。
そんなときは……ロボットにトランスフォーム!
「さぁ早くブタ箱に……あっ!」
車を見つけて乗り込む犯罪者!
「大人しく捕まりなさいこのグリコ野郎!!」ファオファオファオ!!
ガワで見事に捕獲!
前輪と後輪の回転によりあなたはもう逃げられない!
……というようにも遊べるので、非常にオススメの一品です。
TEDストロングアームの紹介でした。
ワンステップチェンジャーなので、通常のトランスフォーマーとは一線を画す変形機構が魅力。一瞬で変形を繰り返せるのは人形遊びにも持ってこいで、そういう遊び方をしない人でも、全身オートモーフともいえる複雑な構造は、変形機構フェチの人にはたまらないものがあるのではないでしょうか。
その分可動やスタイルなんかはアレなので、本当に人を選ぶシリーズだと思いますw
難点はビークル時のコロ走行の精度が低いこと。布やカーペットの上ではスムーズに走れますが木の床などのつるつるした面だとタイヤが回らずに擦れることが多いです。シリコンスプレーかけたらいいかも。
女性型TFとしては肩幅がかなり広くなってしまっているのがもったいないですが、その面積感のある胸、締まった腹、厚い唇などアメリカのダイナミック美女的なお色気を持っています。また塗装が本当に多くなったので、細かい部分の劇中再現を重視する人にもオススメです。
リカラー品は、別にリカラーじゃないんですが海外版と、あと海外にて黒をメインとした『ストロングアームパトロールモード』という玩具も出ています。黒いボディの中で胸部分だけ水色に塗装されてて変に強調されたりしてるんでちょっと欲しくなってきてて困ります。
では!
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