昼間はにぎやかなアパートだったが、
アートインレジデンスとして住んでいる外国人以外は
基本的にアトリエとしての使用と決められていたから、
夜は打って変わって、閑散としていた。![]()
そんな一風変わった我が家だったが、
様々なお客さんが、遊びに来たり泊まりに来たりした。![]()
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ある日、ドレッドに丸眼鏡でだぶだぶの民族衣装を来た
みるからに胡散臭そうな男が訪ねて来た。
なんでも、スペースヒーラーとかで、
ウチを浄化しに来たらしかった。
「ボビーに頼まれてさ、あ、本と交換したから
料金は要らないからね♡」
さっさと浄化してもらって、すぐにお引き取り頂いた。
またある日の夜遅く、台所で料理をしていると、
ピンポーンと鳴るので、窓から外を覗くと
知らない日本人の男の子が、
大きなバックパックを背負って立っていた。
「は〜い ‥うん?」
「あ、ボク、ケンジです!今日からお世話になりまっす!」
「‥‥‥‥‥‥え?
」
「え、あの、ボビーさんから
聞いてもらってると思うんですけどお‥」
「いや、全っく何っも聞いてないけどっ
(またボビーか‥
と心の声)」
先週ボビーはソロトウーンの本の見本市に
仕事も兼ねて行っていたのだが、
そこのユースホステルで彼と知り合いになり、
いつもの軽いノリで、
「日本人と住んでるから、うちに泊まって行けば〜
」
と言う事になったらしい。笑
そして、私には全く確認も報告すらもなし、
と言うお決まりのパターン。
そして当のお宿の斡旋者は夜中まで帰らないという‥
ケンジ君はさわやか好青年だったから良かったものの、
知らない人を泊めるなんて、リスクはある。
ケンジ君にしても、知らない家で面識のないお姉さん
(当時はまだかろうじて 笑)と二人で気まずかっただろうし、
私が家にいなかったら、ケンジ君路頭に迷ってた‥
こんなのは、本当にしょっちゅうで、
全く面識のないキューバ人たちが多勢で
いきなり訪ねて来たこともある。
「今日、ボビーに招待されたんだけど?え、いない?
日本人の彼女がお寿司を作ってくれるって言うから
僕たち楽しみにして来たんだけど〜
」
「はあ〜?!誰やねん?!日本人の彼女って?!
」
さすがに私も凄みを利かせてしまった。
キューバ人の人たちに非はないどころか、
逆に迷惑を被っている側なのだが、
私はもう怒りを抑えきれず、![]()
非常に感じの悪い対応をしてしまった。笑
キューバ人の日本人に対する心象が、私のせいで
どうか悪くなっていません様に‥笑
そして招待した当のホストは、朝帰り〜![]()
私は一体何?
彼らは一体誰??
そして、ボビーは今どこ???
湧いてくる疑問だらけの中で、
我が家には絶えず見知らぬ客人が訪れる、
という事実を受け入れるしかなかった。
そんな見知らぬ客人が、![]()
ウチを訪ねなくなって久しい‥
そんなことは、他の家にしたら、
しごくしごく当たり前の事なんだけど‥
ほんの少し、本当にほんの少しだけ、
いきなり見知らぬ客人に
訪ねて来て欲しいと思ってしまうことがある。
変だなあ、私って‥笑