駄菓子屋短信その後
都合により駄菓子屋業を終了しました。と店主の南城さんはお客様に挨拶状をだしました。あるだくん、君も
しばらく休んで呉れたまえと南城さんに言われたとき、寂しい気持ちとともにホットした。だって静寂の中で夢をみることができるから。僕も南城さんブログのなかで向き合うことができたのは貴重体験だったと思います。南城さんはつぎは儲かる駄菓子屋について書きたいと言っています。ではまたお会いしましょう。
敦子さんの場合2
お孫さんにはいつも平等に接しているつもりですが、やはりフイーリングのあう子とそうでない子は出来て
しまうものでこればかりはどうしょうもないですねと敦子さんは言っています。
一番可愛い子と憎まれ口をたたくこではおもちゃを買い与えるときでは3000円から5000円の差がついて
しまい、後でまずかったなと思うことはしばしばだそうです。敦子さんも年なので、孫たちを月に1回集めて
今月はお勤め終了と行 きたいのですが、それでは孫たちみんなに同じものを与えることになり面白くないの
です。そこで考えたことは訪問時間を分散することでした。そしておもちゃは宅配便で郵送することにしました。これは正解でした。
大人の常連客
敦子さんん悩みは5人のお孫さんです。敦子さんの3人の娘がそれぞれ子供を2,2,1人設けているのです。上は小学2年生、下は3歳の女の子たちです。みんな敦子さんの家まで車で1時間以内のところに住んでいるので、休日ともなると「おばーちゃんこんにちわ」と敦子さんの家にやってくるのです。家の中がどんな状態になるか想像がつきます。続きは次回に
大人の常連客
駄菓子屋の常連客は大部分が子供なのは当然でしょう。それでも子供に負けじと2日に1回は来店する人
がいます。女性は甘いものを購入し、男性はピリ辛するめなどからいものを購入します。男性はビールの
つまみにするようです。スーパーで買う200円分の御菓子と同じ金額の駄菓子は2倍以上のボリュウムが
あります。だから子供達の人気があるのは当然でしょう。
さて敦子さんは60代半ばの品のよい女性です。自宅の近くに結婚して別居している子供達とその孫たちに
囲まれた生活を送っています。子供と孫達との交流があり楽しく賑やかな毎日で人も羨む生活です。でも
彼女にも悩みがあるのです。
常連客の行動と心理4
順くんが仕切り屋として才能があることを前回披露うしましたが、仕切られることを嫌がる子供もいます。
肇くんはそのうちの一人で、順くんを飛び越して義男くんに要求を出したりして順くんに睨まれることが
しばしばです。義男くんはどちらの肩を持つことなくにこにこしながらみています。ときどき言い争いに
なり、南城さんが仲裁にはいって「仲良くしなよ」といっておさまるケースを僕アルダクンはみてきました。
これっておとなの世界の縮図なんでしょうか。
常連客の行動と心理3
義男くんは子供の世界では首相だ。順くんは官房長官と言えよう。順くんは仕切ることに生きがいを覚えているんではないか。と南城さんはいいます。仕切る人は仕切られる人の心理が読めなくてはいけません。
仕切られた人が不満を持ったら、1~2回はついてきたとしても長続きはしません。順くんの話すときの表情
を見ていたら・有無を言わせぬきつい表情から、笑いながら同意を求める表情は大人顔負けです。
将来は有能な政治家になれるかもしれません。
常連客の行動と心理2
義男くんは毎日御菓子を買えるから来店するのでしょう。今は生活が多様化しているから、毎日御菓子を
食べる子 は少なくなっています。義男くんが店にくるのは御菓子を買うためだけではなくご主人の南城さん
と話をしたいからではないか。と僕アルダクンは思っています。義男くんは音が出るものが好きでドッキリ
爆弾やジャンプ弾をいつも10個くらい持ち歩いていて、仲間に分け与えているようで南城さんからいっぺんに鳴らさないよう注意を受けているようです。義男くんは学校では優等生で通っているので注意されること
が殆どなく、南城さんから注意されることをむしろ喜んでいるように見えます。自分にかまって貰いたいの
でしょうか。駄菓子屋に来る子は共通してちょっぴり寂しい子ではないだろうか。と南城さんはいいます。
超常連客4
僕あるだくんの1番すきな人は勿論、ご主人の南城さんだ。僕を抱いて遊んでくれる。宙返りや放り投げ
たりする。僕は口笛を吹いて喜びを伝える。僕が香港にいたときは誰も遊んでくれず寂しい思いをしたもん
だ。今は南城さんと毎日、時間を共有している。ご主人のつぎにすきな人は超常連客の義男くんだ。
彼も南城さんから僕が香港から連れてこられたことを聞いて関心を持ったようだ。「香港ってどんな とこ」
「僕も往って見たいな」と僕を逆立ちさせながら話かけてくれる。南城さんに今日は終わりだよといわれた
とき義男くんは寂しそうな表情を見せる。今家に帰っても誰もいないからだろうか。彼の本音を次に聞いて
みよう。
超常連客3
常連客は大別して2種類あると南城さんはいう。1週間に2回以上来店するお客は常連客で毎日来店
するお客は超常連客だそうです。小学5年生の義男くんは紛れもなく超常連客のナンバーワンです。
義男くんは一人っ子で鍵っ子おこずかいは潤沢で1日で300円は使ってくれる。だから南城さんはおまけ
やサービス品をしょっちゅう渡しています。義男さんの側近的存在は淳くんです。おっとり型の義男くんの
代わりに仕切り役を見事に果たしています。おこずかいや御菓子の配分は淳くんの仕事で、義男くんは
側でニコニコしながらみています。義男くんと淳くんの世界のなかには将来の大人の世界が見えかくれ
しています。
超常連客
常連客の心理を解明するのはそう簡単なことではない。特に子供は気まぐれな場合が多い。南城さんは
こう言う。女心と秋の空というけど子供達の場合は夏のスコールだ。気にいらなければプイと店を出ていってしまう。そして1時間もすれば「おじちゃんまた来たよ」といいながら店内にはいって来る。「チョコケーキ
出してくれた」南城さんが出してるよというと、やったーと言って上機嫌だ。
今の時代は欲しいものは殆ど手にはいる。只欲しいときにすぐ手に入る、待つのはイヤ。欲望が直線的
なんだ。こんな子供達とつきあう術を知らないとストレスが溜まりっぱなしになる。
