「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日12月20日

 

理念と経営2025年12月号より

 

株式会社AIメディカルサービス

代表取締役

多田智裕(ただともひろ)

 

 

 TODAY'S
 
「内視鏡AI」で、世界のがん患者を救う

現在、内視鏡検査の画像をチェックするのは「ヒトの目」だ。そこにはどうしても「がんの見通し」 が起こりうる。そんな現状への問題意識から、人工知能(AI)を活用した画像診断で早期がんの「見逃し」をなくす取り組みを行っているのが多田さんだ。
抜粋P64

 

① ポイント(要点)

1. 「内視鏡AI」で“見逃し”という人間の限界を補う

  • 現状:内視鏡検査は医師の「目」に依存 → がんの見逃しリスクがある。

  • AIMのAIシステム:

    • 内視鏡動画をリアルタイム解析

    • 胃がんの可能性を瞬時に判別

    • まるで「専門医がもう一人横にいる」ようなサポート。

  • 目的:早期発見を当たり前にして、救える命を増やす。


2. 「周りと違う道」を選び続けるキャリア

  • 東大医学部 → 東大病院の外科医コースが“王道”。

  • しかし多田氏は、

    • 34歳でいきなり開業(通常は定年後)。

    • 絶好調だったクリニック経営を手放し、さらに難易度の高いスタートアップへ。

  • 基本思想:

    • 「隣を見ない、隣と比べない」

    • 自分がどうしたいか、自分のギフトを使い切るか、を基準に選択。


3. 「世界最高」を掲げることで、行動が変わる

  • 開業時に掲げた目標:

    • 「世界最高の胃腸科・肛門科医療を提供する」

  • だからこそ、

    • 鼻から入れる細径内視鏡など、当時としては最新機器を導入。

    • 時間指定予約制、HPに顔写真掲載など、クリニックの“常識超え”の取り組みを実行。

  • 結果:

    • 年間8,000件近い内視鏡検査 → 日本トップクラスのクリニックに成長。


4. AI事業へのピボットと「やり切る過程」の価値

  • 東大・人脈を生かし、AIに学習させる大量データを確保。

  • しかし中身は「手作業で病変にマーキング」する地道な作業の連続。

  • それでも、

    • 「花開くかは分からない。でもやりたいことをやる過程に意味がある

    • 苦労と感じず、“ギフトを使い切る快感”で動き続ける。


5. 「当たり前」のレベルを変える出会いと学び

  • マーケティング講座、異業種経営者との勉強会、AI研究者・VCとの出会い。

  • 起業家育成プログラムで“桁違いの成功者”たちを見て、

    • 「もっと大きなことができる」

    • 「もっと多くの人を救える」
      という新しい“当たり前”をインストール。


6. プロと組む・任せる・価値観を言語化する

  • 課題:採用と人材マネジメント

    • とにかく“できそうな人”を採る → ミスマッチ多発。

  • 解決策:

    • 人事のプロを招き、ミッション・バリューを明確化

    • 「事業の価値を理解してくれるプロ経営者」とパートナーシップ。

  • AIMのミッション:

    • 「世界の患者を救う」

  • AIMの3つのバリュー:

    1. 聴く力を、解く力へ。

    2. 個人の力を、組織の力へ。

    3. 今の自分を、次の自分へ。


7. 脱皮し続けることが、スタートアップの生命線

  • 10億 → 46億 → 80億と大型資金調達、社員100名超に拡大。

  • 蛇の比喩:

    • 「蛇は脱皮しないと生きられない。人も会社も同じ」

    • 挑戦と変化を止めた瞬間から、弱り始める


② 結論

自分のギフトを使い切ると決めて、

世界レベルの目標を掲げ、
“プロと価値観を共有して組む”ことで、
個人の才能は社会を変えるシステムへと進化する。

  • 隣と比べる必要はない。
    → 比べるべきは「昨日の自分」と「自分のギフトの使用率」。

  • 「世界最高」という無茶に見える目標を掲げることで、
    → 投資レベル、行動、仲間選び、日々の基準が変わる。

  • 価値観(ミッション・バリュー)を言語化し、
    プロと組んで組織化することで、
    → 個人の想いは “社会インフラ”に近いレベルの事業へと変わっていく。


③ 自社への活用

 

1. 「世界最高レベルの○○」をあえて掲げる

  • 例:

    • 「世界で一番“現地のリアル”が分かる地方移住ラボ」

    • 「世界で一番“工芸職人の生活”に近づけるツーリズム」

    • 「世界で一番“外国人が住みやすい地方都市”のモデルケース」

  • 無茶に聞こえる宣言をあえて掲げることで、
    サービス設計・投資判断・パートナー選びの基準が一段上がる。

2. 「隣を見ない」発想でニッチを攻める

  • 他の観光サイト/不動産サイトと比べるのではなく、

    • 自分の強み(多言語・現地調査・不動産実務・長期滞在経験)をフルで組み合わせたポジションを取る。

  • 競合比較ではなく、

    • 「自分のギフトを使い切ったら、どんなサービスになるか?」
      から逆算して設計する。

3. プロと組む・任せる範囲を明確化する

  • 今後の論点:

    • EC設計はShopifyのプロ

    • 法務・知財は弁理士

    • 映像&SNS編集は若手クリエイター
      など、あなたが“監督”で、プレイヤーはプロに任せる領域を増やしていく。

  • 多田氏の言うように、

    • 「何を任せて、何を任せないか」を明確に決める

    • 週1回30分単位の1on1で、方向性と価値観をすり合わせる
      → これをプロジェクト運営ルールとして仕組み化。