「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」
のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう
本日は10月4日
理念と経営2026年10月号より
特別顧問
藤江太郎(ふじえたろう)

会社の志が共感された時、人財・組織資産は高まる
核心
会社の志だけでは、人は動かない。
味の素でも、会社のパーパスを掲げただけでは、社員から「また経営層が何か言っている」と受け止められていました。
転換点は、
「会社の志 × 個人の志」
の重なるところを探したことです。
ポイント
重要なのは「理解→納得→共感」という段階です。
理念を覚えてもらうだけなら「理解」。
自分なりに意味が分かれば「納得」。
そして、
「これは自分がやりたいことでもある」
となれば「共感」に変わります。
ここまで来て初めて、人は自分から動き始めます。
水平・量子的に考える
会社と社員の目的が100%一致する必要はありません。
むしろ、
少しでも重なる部分を見つければいい。
社員それぞれの「やりたいこと」は違っていても、その一部が会社の方向と重なれば、会社の資金、人脈、顧客、技術、信用を使って実現できます。
会社を「人を働かせる場所」から、
「個人の志を実験できる場所」
へ変える発想です。
自社への活用
「この会社で何をやってみたい?」
と聞いてみるのは面白いと思います。
その答えを会社のイノベーション・当事者意識・正しい評価・多様性・シンプルと重ねてみる。
全部一致する必要はありません。
一つでも重なれば、小さく任せてみる。
これまで考えてきた「60点で始める」「小さく試す」という考え方ともつながります。
結論
理念は、経営者が社員に覚えさせるものではありません。
社員自身の人生と接続した時、初めて理念は動き始める。
「会社のために頑張ってほしい」ではなく、
「あなたがやりたいことと、会社が目指すことの重なる場所を探そう」
という経営です。
自社の哲学との照合
最も重なるのは多様性と当事者意識です。
全員を同じ方向へ向かせるのではなく、それぞれ違う志を認めながら、会社との接点をつくる。
これは、
「方向は共有する。方法はそれぞれでいい」
という組織づくりにもつながります。