「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

 

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

 

 

本日9月25日
株式会社いたがき

 

 

理念と経営2026年9月号より
 

 

 TODAY'S
 
末永く愛される手作り鞄を赤平から世界へ

ブランドとは何だろう。唯一無二の価値は、いかにして創り出されるのだろう――。北海道赤平市にある、株式会社いたがきは、創業者の意志を継ぎ、 実直なものづくりの姿勢を貫くことで、根強いファンを獲得している。使う人の心に、ゆるぎない肯定感と、ときめきをもたらす「用いたがき」ブランド。その軌跡を探った。
P70抜粋

 

 

株式会社いたがき

代表取締役会長 板垣江美氏

今回の核心は、

「ブランドとは、時代が変わっても変えないものを決めること」

です。

「良い素材」「確かな作り」「アフターケア」。

いたがきは、効率や大量生産よりも、この三つを守り続けてきました。

ブランドはロゴや広告でつくるものではなく、

同じ姿勢を何十年も積み重ねた結果、顧客の中に生まれる信用

なのだと思います。


ポイント――売らないこともブランドになる

象徴的なのが、9年間使った財布を買い替えようとした顧客への対応です。

普通なら新しい財布を販売するチャンスです。

しかし店員は、

「せっかく風合いが出てきているので、修理してはいかがですか」

と提案した。

短期的には、新品を売った方が売上になります。

それでも修理を勧める。

ここに、

「売上より、自分たちが正しいと思うことを選ぶ」

というブランドの本質があります。


水平・量子的に考える

面白いのは「作るプロ」と「使うプロ」という考え方です。

会社だけが商品の専門家なのではありません。

長年使っている顧客だからこそ気づくことがある。

つまり、

会社が商品を完成させ、顧客が買う

という一方通行ではなく、

作り手 × 使い手 = 商品を育てる

という関係です。

顧客を「買う人」ではなく、「一緒に価値を育てる人」と考える。

これは小さな会社ほど使える考え方だと思います。


結論

ブランドをつくろうとして、ロゴ、デザイン、SNS、広告から考えてしまいがちです。

しかし、その前に必要なのは、

「自分たちは何をしない会社なのか」

を決めることではないでしょうか。

安易に品質を落とさない。
売上だけを追わない。
顧客との関係を売った瞬間で終わらせない。
他社のまねをしない。

いたがきの創業者の、

「妥協するな。まねするな。」

という言葉に凝縮されています。


 

「何をしない会社なのか」

を決める。

例えば、

短期的な利益だけでは判断しない。
他社がやっているという理由だけでは始めない。
現場を見ずに判断しない。
複雑な仕組みを必要以上につくらない。

こうした「やらないこと」を明確にすると、輪郭が出る。

 


 

特に重なるのは、「シンプル」「正しい評価」「イノベーション」です。

時代に合わせて何でも変えるのではない。

変えないものを決めたからこそ、それ以外は大胆に変えられる。

これは重要です。

いたがきは職人の技や品質を守りながら、北海道から世界へ視野を広げています。

自社も、

哲学は変えない。手段は変える。

AIでも、海外通販でも、宿泊でも、新しいことに挑戦する。

しかし判断に迷ったら、自社の哲学へ戻る。

それが長い時間をかけて、自社らしいブランドになっていくのだと思います。