「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」
のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう
本日は9月23日
理念と経営2026年9月号より
神楽坂乳業株式会社
代表取締役
林和彦(はやし かずひこ)

残りの人生を懸け、がん治療の限界を超える
がん専門医の林さんが長年自らに突き付けてきたのは「本当の治療とは何か」という根源的問いだ。 この国では、がんを治しても患者の日常を救えるとは限らない。 医師として無念の思いが募るなか、林さんは自作のヨーグルトに社会を変える可能性を見いだす。
P64抜粋
神楽坂乳業株式会社
代表取締役 林和彦氏
今回の核心は、
「会社を大きくすることを人生の目的にしない」
です。
林氏にとって、医師も、ヨーグルトも、会社経営も目的ではありません。
人生のテーマは一貫して、
「がんによって苦しむ人を減らすこと」
でした。
医療で解決できなければ教育へ。
教育だけで足りなければ会社をつくる。
目的は変えず、手段だけを変え続けています。
ポイント――「何をするか」より「何のためにするか」
林氏の経歴だけを見ると、
医師 → 教育 → ヨーグルト → 起業
と、バラバラに見えます。
しかし一本の線を引けば、すべてが「がん」というテーマにつながっています。
ここが重要です。
**事業を軸にすると、変化が怖くなる。
目的を軸にすると、手段を自由に変えられる。**
「自分は医師だから」
「自分は食品会社だから」
という業種の境界ではなく、
「解決したい問題は何か」
から考えています。
水平・量子的に考える
これは人生設計にも使える考え方です。
「私は何の仕事をするのか?」
ではなく、
「私は何を解決する人なのか?」
と考えてみる。
そうすると、仕事を変えることも、新しい事業を始めることも、一見関係のないことを学ぶことも、一つの方向へつながる可能性があります。
職業や会社は変わっても、人生のテーマは変わらない。
一本の幹から、いくつもの枝を伸ばす。
そんな生き方です。
結論
林氏の言葉で最も考えさせられるのは、
「経済的な成功ではなく、社会的な成功を目指す」
という部分です。
利益を否定しているわけではありません。
利益は会社を継続するために必要です。
しかし、
利益は目的ではなく、目的を続けるための燃料。
何のために会社を経営するのか。
何のためにお金を残すのか。
何のために新しいことを始めるのか。
そこまで遡ると、経営と人生がつながります。
「自分は何を実現するために、これらをやっているのか?」
という共通の幹を決める。
例えば「地域に新しい選択肢をつくる」「まだない価値を仕掛ける」という幹があれば、それぞれの事業がつながってきます。
そう考えると、今後必要なのは事業を増やすこと以上に、
自分自身の人生のテーマを一言で定義すること
なのかもしれません。
今回の記事は、自社の「イノベーション」「シンプル」、そして「仕掛け人」という考え方と重なります。
特に重要なのは、
「手段に執着しない」
ことです。
昨日の本業が、明日も最善の手段とは限らない。
しかし、目指すものまで毎回変えてしまえば、単なる思いつきになってしまいます。
目的は深く、手段は柔軟に。
そして最後に「あれをやってよかった」と思えるところまでつなげる。
これは自社の「『よかった』で締める」にも非常に近い考え方だと思います。