「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日は8月12日

理念と経営2026年8月号より
仕事や人生の悩みは尽きないが、そこに問いを立て、考え、自分なり答え導く
プロセスはとても重要だ。「自問自答」の思考力を高めるヒントをお届けする

 

 

 TODAY'S
 
経営者こそ一人の時間を持とう

株式会社佐藤満国際経営・農業研究所

代表取締役社長
佐藤 満

 

ポイント

1. 経営者には「何もしない時間」が必要

佐藤満氏は、社長時代に一日30分だけ社長室にこもり、

  • 雑務をしない
  • 本も読まない
  • 予定も入れない
  • ただ考える
  • 思いつきをメモする

時間を設けました。

すると、

  • 良いアイデアが浮かぶ
  • 仕事の優先順位が整理される
  • 目先のタスクに流されにくくなる

という効果がありました。

忙しさを減らすのではなく、考える余白を先に確保する。


2. 「不毛な忙しさ」を避ける

忙しく動いていても、成果につながっているとは限りません。

これを「アクティブ・ノンアクション」、つまり

動いているが、本質的には前に進んでいない状態

と捉えます。

予定を詰め込むほど、目の前の処理に追われ、

  • 本当に重要なことは何か
  • 今後何をすべきか
  • 何をやめるべきか

を考える時間が失われます。


3. 30分という時間が現実的

一時間を毎日確保するのは難しくても、30分なら現実的です。

経営者だけでなく、

  • 管理職
  • 営業
  • 企画
  • 一般社員

にも有効です。

考える時間を「余ったら取る」のではなく、仕事として予定に入れる。


4. アンラーニングは「全部捨てること」ではない

組織変革では、過去の成功体験を手放す「アンラーニング」が重要です。

しかし、

過去を全部否定することではない

と佐藤氏は指摘します。

必要なのは、

  • 捨てるもの
  • 残すもの
  • 新しく加えるもの

を明確に分けることです。

過去を全面否定すると、現場は「これまでやってきたことは無意味だったのか」と感じ、反発が生まれます。


5. 組織には「温度差」がある

変革を進める側が100度の熱量でも、現場には、

  • 30度の人
  • 50度の人
  • 70度の人

がいます。

全員を一気に100度にしようとすると、無理が生じます。

30度を50度へ、50度を60度へ。少しずつ差を縮める。

組織変革とは、急激に人を変えることではなく、対話を重ねながら理解度を上げることです。


結論

今回のテーマは、

立ち止まることも、前進の一部である

ということです。

個人には思索の余白が必要であり、組織には変化を受け入れる時間が必要です。

忙しいからこそ考える時間を確保し、変革を急ぐからこそ現場の速度を見る。


水平思考

「何も予定がない時間」は、空白ではなく、

未来をつくるための生産時間

と捉えられます。

仕事量を増やすことではなく、何をしないかを決めることも経営です。


量子思考

一見すると、

  • 何もしないことと成果
  • 変革とゆっくり進むこと

は矛盾します。

しかし、

立ち止まるから判断が速くなり、ゆっくり理解を広げるから変革が定着する。

速度だけを上げることが、必ずしも最短距離ではありません。


自社への活用方法

活用キーワードは、

思索時間・優先順位・余白・アンラーニング・残すもの・捨てるもの・温度差・対話・段階的変革

特に、

  • 定期的に考える時間を確保する
  • 忙しさと成果を区別する
  • 変革時に「残すもの」を明確にする
  • 全員を一気に変えようとしない

という視点が重要です。


自社の哲学と照らし合わせて

今回の内容は、自社のシンプル・当事者意識・正しい評価と重なります。

シンプルとは、

仕事を増やすことではなく、本当に重要なことを選ぶこと

です。

また、正しい評価とは、変化への速度だけを見るのではなく、

  • 理解度
  • 納得
  • 継続性
  • 実際の行動変化

まで見ることです。

最後に一言でまとめるなら、

忙しさを成果と勘違いせず、考える余白と、変化を待つ余裕を持つことが強い経営につながる。