「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」

のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう

 

 

本日は7月7日

理念と経営2026年7月号より
「特集」

愛知大学経済学部教授

 

打田委千弘(うちだ・いちひろ)

 

 

 TODAY'S
 
今日からでも動き出すことが、一番の“託す力”

コロナ禍は、事業承継の準備の有無が企業の対応力に顕著な差異を生むことをあぷり出した。 全国四七都道府県に設置されている「事業承継・引継ぎ支援センター回」等を通じて数多くの中小企業の事業承継を支援し、実証・研究を重ねてきた打田教授が、 「今、決断して動き出す」ための実践のヒントを語る。
P19抜粋

ポイント

1. 事業承継は「交代」ではなく「転換点」

事業承継は、単に社長が代わることではない。

  • 人を継ぐ
  • 物を継ぐ
  • 知的資産を継ぐ
  • 価値観を継ぐ
  • 関係性を継ぐ

という複合的な営みである。

うまくいけば、会社に新しい推進力が生まれる。


2. サイレント廃業は地域の損失

後継者が見つからず、誰にも相談しないまま店や会社を閉じる。

これが「サイレント廃業」。

その地域に昔からあった店や会社が消えることは、単に一社がなくなるだけではない。

地域固有の魅力や記憶が失われる

ということでもある。


3. 承継すべきものは「人・価値観・関係性」

老舗企業が長く続いている理由は、

  • 従業員を大切にする
  • 経営理念を守る
  • 取引先や地域との関係を守る

この三つを大切にしているから。

事業承継で本当に大事なのは、株式や不動産だけではなく、
会社が築いてきた信用や空気をどう継ぐかである。


4. 後継者は先代のイエスマンであってはいけない

親族内承継では、先代が後継者を信頼することは重要。

しかし、後継者側は少し距離を持ち、独自の視点を持つ必要がある。

なぜなら、先代の言う通りにするだけでは、時代変化に対応できないから。

承継とは、守ることと変えることの両方である。


5. 「いつ渡すか」を明示することが出発点

事業承継で最も大事なのは、

いつバトンを渡すか

を早く決めること。

時期が曖昧だと、後継者も準備できない。
社員も取引先も不安になる。

まず期限を決める。
そこから承継は動き出す。


結論

この文章の核心は、

事業承継は、早く動いた人ほど選択肢が増える

ということ。

後継者がいるかいないかに関係なく、
会社の価値を見える化し、何を残すべきかを整理する必要がある。

承継は、老いてから考えるものではない。
会社が元気なうちに始めるもの。


水平思考

この話は「事業承継対策」ではなく、

地域の記憶と価値をどう残すか

という問題である。

会社がなくなると、商品やサービスだけでなく、

  • 人間関係
  • 技術
  • 信用
  • 地域の風景
  • 生活の安心感

も失われる。

つまり、事業承継は企業内の問題ではなく、地域の未来の問題である。

 

一見すると、

  • 先代を尊重する
  • 後継者が変革する

は矛盾する。

しかし、本当の承継には両方が必要。

先代の価値観を受け継ぐ。
しかし、やり方は時代に合わせて変える。

つまり、

変えないために、変える。

これが事業承継の本質である。


自社への活用方法

「会社の価値の見える化ノート」を作る

 

これは相続や事業承継のためだけではなく、
今後の経営判断の軸になります。

 

「世界に一つしかない地域をつくる」ために再編集する