「昨日の自分よりも成長し、目的を達成するための実践」
のひとつとして、図書から学んだことを実践していこう
本日6月10日
理念と経営2026年6月号より
![]()
会社を救うため、私心を捨てる
ポイント
- 富士フイルムは、主力事業だった写真フィルム市場が10年で10分の1以下に縮小するという未曾有の危機に直面した。
-
当時CEOに就任した 古森重隆 は、
「会社を救うため、私心を捨てる」
と覚悟を決めた。
-
写真フィルム事業は、
- 売上の約60%
- 利益の約3分の2
を占める「ドル箱事業」だった。
その消失は、本業そのものの喪失を意味した。
-
古森氏は若手時代から、
「現状維持ではなく、新しい価値を創造する」
姿勢を持っていた。
-
偏光板保護フィルム事業が縮小した際には、
自ら技術者と寝食を共にしながら用途開発を進め、
液晶テレビやスマートフォン市場への展開につなげた。
-
CEO就任後、
「VISION75」
を策定し、
- 経営全般の構造改革
- 新たな成長戦略の構築
- 連結経営の強化
を推進した。
-
特に重要視したのは、
社員のモチベーション向上と能力開発
であった。
-
危機の中でも、
「社員とその家族を路頭に迷わせない」
という強い責任感を持っていた。
-
富士フイルムは、
毎年2,000億円規模の研究開発投資を継続し、
M&Aも積極的に実施した。
-
その結果、
フィルム事業消失という危機を乗り越え、
ヘルスケア・医療・高機能材料などの新たな柱を確立した。
結論
真のリーダーシップとは、
「本業の喪失」という危機を受け入れ、
新たな価値創造へ挑戦する覚悟
である。
そのためには、
- 私心を捨てる
- 現実を直視する
- 社員を信じる
- 全員で知恵を出す
- 最後はトップが決断する
ことが必要である。
つまり、
全員経営 × トップの覚悟
こそが危機を乗り越える原動力となる。
自社への活用
1. 「今の本業がなくなる前提」で考える
化する可能性がある。
今の延長線ではなく、
「本業がなくなったら何をするか」
を常に考える。
2. 既存資産の「用途転換」を考える
富士フイルムがフィルム技術を医療分野へ転用したように、
別分野へ展開する。
3. 全員経営を進める
現在の関係者と、
「10年後どうありたいか」
を共有し、アイデアを集める場をつくる。